仕事体験記
こんな仕事を経験しました。聞いてみたかった仕事体験記。

オーストラリアでフレンチレストラン仕事体験記〜vol.1

2010/07/12

10件の面接を乗り越えて見つけた仕事
オーストラリア(シドニー)に住み始めて多少英語も話せるようになった頃、できれば英語を活かしながら、料理を作る仕事に就きたいと職を探し始めました。料理と言えども、私は特別な調理師の免許を持っているわけでもなく、調理学校に行ったこともないし、ただ日本食レストランでキッチンハンドの経験があるというだけでした。日本食レストランで働くとなると、働いているのは日本人ばかりで全く英語を使うことがなくなるので、他種のレストランで探し始めました。

シドニーには、「シドニーモーニングヘラルド」という地方新聞があり、土曜日の新聞にはたくさんの人材募集の情報が載っているので、その中から数件見つけ出し、電話をかけて履歴書を持って面接に行きました。英語での面接は緊張するもので、まずは英文の履歴書を提示し、日本での仕事の経験、そしてシドニーでの日本食レストランで経験したことを話していると、すると、オーナーの方が私に「キミはシェフで働くよりもウェイトレスとして働いた方がいいのでは?」っと、シェフとしての経験が足りないのでシェフとして雇うわけにはいかないと言われた事もありました。

現実は思った以上に厳しく、毎日のようにあちこちに面接に行き約10箇所以上は回ったかと思います。いつものようにまた週末に新聞を買って職を探していると、以前電話口でもう決まったからと断られたレストランのオーナーから電話があり、決まった人がすぐに辞めてしまったから面接に来て下さいと連絡がありました。次の日にアポイントメントをとり行った先は、シドニーでも有名な某五つ星ホテル内にあるフレンチレストラン。

豪華なホテルを見上げながら、きっとダメだろうな〜っと思ったのが正直な気持ちでした。でも頑張ろうとダメもとで元気良く面接を受けると、突然「これからテストをします」っと言うオーナーシェフ。このレストランのキッチン内にある食材をどんだけ何を使ってもいいので一品作って下さい。っというもの。ガッビ〜ン!そ・そんな〜聞いてないよ〜それから数日後、私はこのフレンチレストランでシェフとして働きはじめたのでした。

仕事時期:1年2ヶ月

関連記事
ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」