仕事体験記
こんな仕事を経験しました。聞いてみたかった仕事体験記。

お給料がアップしたワケ

2010/06/29

お給料がアップしたワケ
カフェと言っても、コーヒーだけ出せばいいというものではなく、ちょっとした朝食、ランチ、おやつにとショーケースにサンドイッチ、パニーニ、バナナブレッドなどを陳列させています。オーナーが他のカフェと違いが出るようにと、アジア料理も提供してみようと、ベトナムの生春巻きと手巻き寿司を作る事にしました。

朝7時オープンなので仕込みは6時から始まり、雪は降らない寒さだけどシドニーの冬は結構寒い。酢と砂糖と塩を入れただけの簡単な寿司酢を作り、寿司飯を炊き、具はチキン照り焼きとツナマヨ(日本で言うシーチキンマヨネーズ和え)、それとオーストラリア人はベジタリアンが多いのでお新香巻きの3種類作り、生春巻きも春雨入りのチキン照り焼きと野菜をたっぶり入れたベジタリアン用の2種類。

巻き寿司は1本を2つに切って包装紙に巻いてそのままガブッとかぶり付いて食べられるスタイルのものにすることで、お箸もいらないし、寿司もわざわざ小さく切る手間も省けるし、忙しい人も歩きながら食べれる。春巻きも同様で、仕事中、勉強中にちょっと小腹が減った人が買いにくるようになり、ランチ前に全て売り切れ御免!になったこともあるくらい売れました。

お寿司はあまり西洋人には受けないと思っていたのですが、思ったより彼らは好きなようで、生モノでなければ食べれるって人が案外多かったです。日本人がやっている寿司屋に行くとそりゃ〜ここはオーストラリアなので新鮮な生モノがいっぱいあるのでここぞとばかりに巻いたり、握ったりしているのですが、私が働いているカフェでは生モノの寿司がないので安心して食べれると言っていました。(ただ価格的な問題で生モノを使えなかっただけなんですけどね)

寿司が売れたおかげで私のお給料もアップし、こんな嬉しいことはありません。英語が少し話せて、たまたま寿司が作れるということだけで、こんな良い条件が揃った職場で働かせてもらい、お客さんもとてもフレンドリーで良い方ばかりだし、はじめの頃はトーストを焦がしてしまったり、パンにベジマイト(オーストラリアを象徴する食べ物のひとつでしょっぱくて、チョコレート色したペースト状のもの。日本人にはすごくまずいと不評)を塗りすぎたりと失敗もあったけど、新しいことをはじめたことでまた良い経験をすることができました。

仕事時期:2年

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」