奥様はフィリピーナ
価値観の違い、仲良く暮らす秘訣、フィリピン家族についてなど、フィリピン奥様との面白い話を紹介します。

フィリピーナの出産と子育て

2013/11/20

18歳で私と電撃結婚したフィリピーナ「アンナ」も可愛い娘ができ22歳になりました。アンナが妊娠して出産するまでの記録を辿ってみる事にします。

アンナの妊娠に気が付いたのは、夕食で炊飯器を開けたとたん「つわり」を感じたからです。翌日、産婦人科に連れて行き診察を受けたら妊娠3ヶ月でした。ここで問題が発生します。

さて、赤ちゃんは日本で出産するべきか、フィリピンで出産させるべきか、悩みました。アンナは初めての出産で、フィリピンの実家に帰りお母さんに助けてもらいたいと言います。フィリピンの実家に病院はなく産婆による自宅出産ですから、私は反対です。

それにネットで検索したら、フィリピンで出生した日本人の子供は、在比日本領事館に出生届を提出し二重国籍を取得する必要があります。二重国籍を認めているフィリピンは、市役所に出生届を出すとフィリピン国籍になりますが、日本は二重国籍を認めておらず、成人までにどちらかの国籍を選ばなくては成りません。

ついこの間も、フィリピンで出生し3ヶ月以内に在比日本領事館へ届出しなかった事で、日本国籍がなくフィリピン国籍だけの子供が沢山いるニュースも流れていました。

結局、日本の医療の優れている事をアンナに説明し、日本で出産すると日本国籍になる事を納得させました。

アンナのお腹が大きくなってきた頃、ジェルを塗りスキャンすると赤ちゃんの映像が画面に映し出されました。アンナは思わず身を乗り出し画面を見つめています。医師が「男の子か女の子か判りますが、知りたければ教えます」というと、「オシエテ クダサイ」とアンナが言います。医師は私に確認をとると「女の子です」と答えました。この時の写真を家に持って帰りアンナが眺めています。「ニホン スゴイネ ナンデ オンナノコ ワカル カナ」と不思議そうでした。

いよいよ臨月になり出産予定日の1週間前から入院させました。医師は「陣痛が起きてからで大丈夫ですよ」といいますが、仕事で自宅にいない事を告げ入院の許可が下りました。夜の10時に陣痛が始まり出産の準備にかかったと病院から連絡がありました。深夜1時に仕事を終えて真っ直ぐ病院へ走ります。

アンナは元気で娘は新生児室にいます。4人の新生児がおり誰が我が子か判らないでいると、ナースが足の裏を確認します。あははは、私の苗字が書いてありました。生まれたばかりの赤ちゃんはシワクチャでしたが、可愛い!これって父性本能かなあ?

数日後退院して自宅に帰ると子育ての始まりです。アンナは母乳を与えています。フィリピンは新生児の死亡率が高く、母乳には様々な免疫が含まれているそうです。

私が粉ミルクの缶を沢山買ってきたので心配しています。日本の粉ミルクは厳正な審査を受けているから安心だと説明したら、そうじゃなくて、粉ミルクの値段を心配していました。フィリピンの粉ミルクは全て輸入品で高価だそうです。

ははは とにかく母子共に健康で良かった。

関連記事
ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。