奥様はフィリピーナ
価値観の違い、仲良く暮らす秘訣、フィリピン家族についてなど、フィリピン奥様との面白い話を紹介します。

日本での暮らしぶり

2013/11/06

18歳のフィリピーナ「アンナ」は家事がまったくできません。洗濯機を使う時に洗濯物が絡まってしまうので、バスルームの浴槽で洗濯しています。その後、洗濯物を脱水機に入れてスイッチを押しましたが、まだ回っているのに手を突っ込み「イターイ!」と叫び声をあげ二度と脱水機は使用しません。バスルームと洗濯機の床は水浸しになっています。

とりあえず洗濯はバスルームでOK!洗濯物をバケツに入れてベランダに干す事で解決。ところが、洗濯物を全て裏返しに干しています。「なんで裏返しに干してるんだ?」と聞いたら、洗濯物が日焼けしないそうです。おおお 感心させられる事もあるんですねえ・・

トイレの掃除には専用洗剤を使用するように言っていますが、匂いが嫌いといい食器洗剤を使っています。その食器洗剤でお皿やコップを洗いますが、流し台に洗面器を置き泡立てて一気に洗います。暫くすると「アサワコ!アサワコ!」と呼ぶのでキッチンへ行くと水が溢れています。洗面器が流しの排水栓を塞いでいたのです。

料理はまったくした事が無いそうです。包丁を握らせましたが怖くて見ていられません。キャベツを押さえて切ろうとするので「そのまま切ったら指も切れちゃうよ!」と注意、ジャガイモの皮を剥かせたら実が半分以下になります。魚のさばき方を教えようとしたら、ブツブツ言いながら祈りを捧げています。半べそ掻きながら「アヤウ メガ コワイ」山育ちで魚を食べた事が無いそうです。

ひと通リ食材を刻んだあと「で、一体何を作るの?」と聞いたら「ワカラナイ?」といいます、何もメニューを考えずに切っていたのです。

仕方が無いので、魚をツミレにし野菜を煮て「アジのツミレホワイトシチュウ」にしました。「ウ〜ン!マサラップ(おいしい)」といいながら御代わり3杯しています。

暫くの間、食事は外食で料理の種類と味覚を覚えさせる事にしました。うどんはススルのが苦手で、鍋焼きうどんが気に入ったようです。ラーメンは半分残しますが、餃子は御代わりします。フレンチのレストランに連れて行きましたが、しらない間に手で食べていたので慌ててやめさせました。

お寿司は気に入ったようですがワサビ抜きです。一番のお気に入りは焼肉でした。カルビー、ハラミ、塩タン、ホルモン等、二人分はぺろりと食べてしまいます。

まあ、アンナの家事は諦める事にしました。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。