フィリピンでモンキービジネス
資金ゼロから数万円で開業できるスモールビジネス、投資ビジネス、リゾートビジネス、などフィリピンのビジネスについて紹介します。

モンキービジネスについて

2012/11/29

フィリピンでは、経済基盤となる電力、ガソリン、流通、通信などを、華僑が手掛けています。フィリピンには独占禁止法がなく「オンリーワン=ナンバーワン」となり財閥を形成しています。

一般庶民にできるビジネスには限りがあり資金ゼロから数万円で開業できるスモールビジネスが主流になります。外国人に可能なビジネスもありますが、フィリピン独特のビジネス習慣を学ぶ必要があります。モンキービジネスは、簡単で手軽なビジネスとしてメリットがある反面、落とし穴もあるのです。

フィリピンは自然環境に恵まれ、海の幸や山の幸により資金ゼロから収入を得る事ができます。海には、沖縄で有名な「海ブドウ」が豊富にあり、バケツ一杯取れば家族5人が1日暮らせます。駐車中の車を勝手に誘導するだけ、バイクを勝手に並び替えるだけ信号で止まると勝手にガラスを拭くだけ等、本当に勝手な事をして収入を得られます。

10ペソ(20円)のライターを首から下げている人に、1ペソ払って火を借ります。1箱20本入りのマルボロを35ペソで買い、1本2ペソで売っています。わずかなお金でできるビジネスですが、家族を養う為の立派な本業なのです。

フィリピンでは出稼ぎ人口が800万人に達しています。毎月2万から3万円くらいの安定した仕送りがあり、数万円を資本にしたビジネスもあります。自宅の玄関に4種類くらいのオカズを並べた食材屋さんは、あっという間に売切れてしまいます。ご飯とオカズ1品で20ペソですが、お客さんが来る前に家族が食べてしまう事もあります。

小銭を貯めてお金持ちになると、怪しいビジネスに手を染めるケースも多々あります。日本でいうマルチビジネス、ねずみ講、商品詐欺、不動産詐欺などですが疑う事の経験が無いため、簡単に騙されてしまいます。日本人の目から見ると、人件費が1万円、家賃が3万円、仕入れや設備投資が格安となりビジネスの経験も無いのに、レストラン、スパ、小売業、カラオケバーなどを始めてしまいます。

フィリピンで成功している方は、其々に共通点があります。失敗して全財産を失った方にも、同じように共通点があるのです。転ばぬ先の杖、フィリピン・モンキービジネスの光と影に就いて執筆いたします。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。