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兵庫県/もうひとつの神戸の顔・新開地で1日遊んでみる

2014/03/07

神戸と聞くと、おしゃれなショップが立ち並ぶきれいな街並みや、デートスポットとして有名な港町の夜景などを思い浮かべる人が多いと思います。

実は雑誌でよく紹介されるそんな神戸の顔とは別に、ディープで楽しいもうひとつの神戸の顔があります。それが新開地と呼ばれる一帯。

Jr神戸駅と阪急・阪神新開地駅に挟まれたこの一帯は、戦前・戦後直後は関西イチの歓楽街として知られ、映画館や飲み屋、またいわゆる「大人の遊び場」が立ち並んでいました。

時が立ち、やがて隣駅の元町・三宮に若者が流れ始め、すっかり寂しくなってしまった新開地。それでも「大人の遊び場」だけは残っているため、一般的な家族連れや女性は近づかない街となってしまいました。

けれど最近、もう一度新開地を盛り上げようという地元商店街やNPOの活動もあり、新開地は「ちょっとディープで面白い街」として脚光を浴びています。

例えば神戸市の文化施設・神戸アートビレッジセンターでは、神戸では他に類を見ない前衛アート系のイベントを常時開催しており、いろんな世代の人が新開地に足を運ぶきっかけになっています。

また、新開地まちづくりNPOというNPO団体は、毎週「新開地ウォーク」というウォーキングツアーを開催したり、「新開地映画祭」を毎年開催しています。

また、全長1.5kmもある地下街「新開地メトロ」には、古本屋や、何に使うのか分からないガラクタを売るお店など、見ているだけでも楽しいお店がたくさん。大規模な卓球場もあり、真剣に汗を流すおじさんおばさんに混じって、家族連れが気軽に卓球で遊んでいたりします。

また新開地には安くて美味しい定食屋さんや居酒屋がたくさんあるので、お腹が空いたらふらっと目に付いた店に入ってみるのもよし。ちなみに、平日昼間から飲める店もたくさんありますよ。

神戸に遊びに行かれる方は、ガイドブックに載っているおすまし顔の神戸だけではなく、きさくなもうひとつの顔「新開地」で、神戸の新しい魅力を発見してみてはいかがでしょうか?

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。