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兵庫県/エクササイズ&秋の味覚の一石二鳥 神戸・再度山できのこ狩り

2014/02/27

神戸というと海や港のイメージが強いと思いますが、実は海と山の距離がめっぽう近く、気軽にアクセスできるハイキングコースがたくさんあるんです。

その中でもオススメなのが、JR三ノ宮駅のバスターミナルからバスで簡単にアクセスできる「再度山」。ふたたびやま、と読みます。数ある六甲山系の山々の中で、なぜこちらでのハイキングがオススメなのかというと、ここがきのこ狩りにとても適した山だからなんです。

きのこ狩りのベストシーズンは春と秋。雨が降った日の次の日が最高のコンディションです。逆に、晴れて乾燥した日が続いたあとだと、収穫はあまり期待できないかも。

再度公園でバスを降り、標識に従ってハイキングコースに入ると、そこからは目を「きのこ目」にしてきのこを探します。わたしのきのこ狩りの師匠によると、きのこ目というのは「そこにきのこがないという偏見を捨てること」らしいです。

途中、真っ白で背の高いシンメトリーなきのこを良く目にすると思います。一見すると美しいのですが、それは「ドクツルタケ」という、一本食べれば確実に死ぬという猛毒のきのこ。触ったりするのも止めた方がいいそうです。

きのこの毒かそうでないかという見分け方の基本的なものに、「卵から生えているかどうか」という目印があります。胞子がいったん卵形の球体に育って、そこからきのこがにょきにょき生えているのだ。卵から生えているきのこは大抵毒きのことのこと。

再度山で見つかる、食べられるきのこの代表的なものを何種類か挙げてみます。

「ヒラタケ」……白〜薄茶色で、木の幹の表面から突き出すように群生しています。

「アミガサタケ」……名前の通り編み笠を被ったような見た目。外見はちょっと気持ち悪いが、美味。

「タマゴタケ」……オレンジ色でとてもキレイなきのこ。毒きのこっぽい見た目だが、食用。

わたしがきのこ狩りに行った中では、ポルチーニタケやマンネンダケ(漢方で癌の薬に使われるという、とても貴重なきのこ)などの大物を見つけたこともあります。

ただ、きのこの中には食用とそっくりな毒きのこもあるので、迷う場合は自己判断で食べず、必ずきのこに詳しい人の意見を聞いてくださいね。きのこの見分け方に関する本も出ているので、参考にしてみるのもいいと思います。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。