チリってどんな所?
「チリ人のスペイン語」「チリの物価と、通貨」「チリの湖水地方、プコン」「チリ人ってどんな人たち?」などチリについて紹介します。

プコン名物、ヴァジャリカ山に登ってみよう

2017/03/28

ヴァジャリカ山 頂上

ヴァジャリカ山 頂上

今も活動を続ける火山・ヴァジャリカ山

今も活動を続ける火山・ヴァジャリカ山

チリの湖水地方にある町、プコンには、今も活動を続ける火山・ヴァジャリカ山があります。2800メートルちょっとと標高はそんなに高くないのですが、きれいな円錐形をした山は、いかにも「登って!」と誘っているように見えます。

ヴァジャリカ山に登るにはツアーに参加する必要があります。ツアー料金は1人5万ペソ(約1万円)と高額ですが、雪に覆われたクレバスがたくさん存在するため、ガイドなしでは危険なのです。それに、登山口までの送迎や、防寒着や登山靴などもすべて貸し出してもらえるため、トータルで見るとリーズナブルだと思います。

朝6時に旅行会社のミニバンが宿に迎えに来て、参加者を拾って登山口を目指しました。ハイキングは好きでも、本格的な雪山登山などしたことがないわたしはかなりどきどきしていましたが、行程は思ったより易しいものでした。アイスピックを使ってクレバスの有無を確かめながらゆっくり歩いたので、体力的にもそれほどしんどくはありませんでした。

半分ほど登って途中、天気待ちをしなければなりませんでしたが、なんとか頂上まで登ることができました。悪天候で頂上まで行けないグループもたくさんいるとのことで、わたしたちはラッキーだったそうです。

頂上に着いてからも、雲や霧に覆われていて何も見えない時間が続きましたが、だんだん晴れ上がって、最後にはプコンの湖の眺めや、雪に覆われた美しいクレーター跡を見ることができました。 写真3

しかも最後には、ソリを使って登山口まで滑り降りるというアクティビティつき。これは最初はかなり怖かったですが、慣れるとまあ楽しいこと。あっという間に登山口まで帰ることができました。

山登りが好きで、体力にある程度覚えがある人なら、誰でも参加できるツアーだと思います。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。