カリブ海の島々の魅力
メキシコのコスメル島、ベリーズのキーコーカー、オランダ領アルバ(ベネズエラの沖にある島)の島々について、特徴や魅力を紹介します。

カリブ海のオランダ領、アルバ島ってどんなところ?

2016/10/17

中南米のカリブ海の島々は、貿易の拠点として欧米の列強がこぞって植民地にしてきた場所です。独立を果たしたり、近くの国に返還されたりした島もありますが、そのため現在でもヨーロッパ領の島々がたくさんあります。

オランダ領アルバ島もそんな島々のひとつ。学校教育はオランダ語で行われ、中南米なのでスペイン語を話す人も多く、観光の島なので英語も広く話されていて、さらにローカルのパピミエント語という言葉もあります。つまり、島民がかなりの割合で4ヶ国語を話すのです。

貧しい国が多いカリブ海の島々ですが、アルバ島はオランダ領であり、オランダ政府からの補助金を受け取っているため、島民はかなり裕福です。皮肉な言い方になってしまいますが、下手に独立するよりもオランダの属領であることを選び、上手く立ち回ったと言えるかもしれません。

面白いのが、オランダ王室を敬愛している人が多いこと。わたしが滞在していたときも、近々王室ファミリーが来島するとかで、メインストリートがオランダ国旗で派手にデコレーションされていました。

アルバ島は高級リゾートなので、物価がとても高いです。ドミトリーベッドでも1泊50ドル~と、驚きの値段設定。レストランで食事をするのも高いのですが、スーパーの野菜や肉なども目が飛び出るほど高いです(パプリカが1個300円くらいします)。そのため自炊しようにもかえって高くつくほどなので、バックパッカーにはまったく優しくないカリブ海リゾートです。

なぜ低予算派のわたしがそんな島に行ったのかと言うと、2010年にマレーシアで知り合ったアルバ島出身の友人がいたからです。彼女の豪華ホテルのような家に滞在させてもらい、どこに行くにも自家用車で連れていってもらったので、物価が超高いアルバでもなんとか乗り切れました。

ちょっと高くはつきますが、安全で、英語も通じて、海も綺麗なアルバ島は、のんびりラブラブ目的の新婚旅行でカリブ海を訪れたいときには、最適な島だと思います。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。