- ガールズハイスクールで講演体験記
- シドニーガールズハイスクール(女子高)の学生に日本の文化を伝える体験記
キムタクが大好きなオーストラリア人女生徒
2010/09/12
お弁当を食べている生徒達の箸の持ち方がとっても上手な事に驚きました。私より上手い?!一体誰に教えてもらったのか尋ねると、ご両親からだそうで日本料理や中華料理が好きで食べに行くうちに使えるようになったそうです。アジア系の子はわかるとしても、白人系の女の子も、黒人系の女の子もちゃんとお箸で巻き寿司をのぞきに入ったしょうゆに付けて食べている。へぇ〜とこれまた感心していると、食べ終わった子が私の元にやってきて何やら見せようとする。雑誌の切り抜きであろうか、そこには木村拓哉の姿が・・・
「私はTAKUYA KIMURAが大好きです!」っと、日本に行って、木村拓哉と会うのが夢でそのために日本語を勉強していると顔を赤くしながら話してくれる。そんな彼女に「彼はキムタクって日本では呼ばれているんだよ」っと教えてあげたら、喜びながら「KIMUTAKU」っと連発しながら去って行った。日本のアイドルに恋をするオージーもいるもんですね〜この点については、何ら日本の女子高生とは変わりはありませんね。
さて、「ごちそうさま!」をした後は、お寿司の巻き方のデモンストレーションをするが、これを説明しながら巻くのは難しい。ので、実際に生徒達に作らせながら教えました。なかなか上手に作れていたのでご両親へのお土産にと持ち帰らせました。私も寿司が上手く巻けるまでかなり練習をしたのですが、寿司飯が手のひらにべとつくのはなぜか?と聞かれ「(寿司)酢が入っているから」と答えるが、質問されるのに弱い私。果たしてこの答えはあっているのだろうか・・・
最後に質問タイムと言う事で質問ある人?(ありませんように・・・)っと尋ねると・・・ギクッ!!大きく手を上げている人が・・・何だか嫌な予感・・・その嫌な予感は的中し、その質問の内容を日本語に通訳するとこうである。何でも日本の歴史の本を読んでいたら首都は東京ではなく京都だと書いてあったとかで、どっちが首都なんでしょう?っと言うことであった。へ?そうなの?(心の声)ぽか〜んとする私・・・聞きたいのは私の方である。ここには私以外誰一人日本人はいないし、先生も知らなさそうだし、宿題というわけにもいかないし、一体どのように答えればいいのだろう・・・
っとその時である。一人の生徒さんが、時代が変わるとともに首都も変わったりするもので、たまたま読んだ歴史の本が首都が京都だった時代の話ではないの?っと何と!高校生の生徒に救われたのである。その後、他の学校からも日本についての講義を行ってほしいと依頼があり出向いたのですが、カルチャーエクスチェンジを通して生徒からいろんなことを逆に学び、気づかされ、勉強させられ、海外の学生がこんなにも日本の文化に関心を持っていると言う新しい発見もできて本当に貴重な体験をさせていただきました。これからも世界中の人達と交流を深めていけたらな〜って思っています。
時期:2006年3月〜2006年8月
Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」