40歳過ぎてから図書館司書の資格取得
40歳過ぎて通信制大学へ通い図書館司書の資格を取得した体験記

通信での勉強の大変さ

2011/10/17

通信教育というのは、独身で一人で生活をしている方なら、殆どの場合自分のペースで進めることができます。しかし同居者がいる場合、ましてや妻帯者や子どもがいるとなると、勉強はなかなか大変です。

学生のころは、親から勉強しろと、口煩くいわれたものです。勉強さえしていれば親は安心顔で、お茶やお菓子などを部屋まで運んでくれたものです。しかし一旦社会人となってからの勉強は、そんなに甘いものではありません。社会人としての立場の方が優先するからです。

いくら徹夜で勉強をしたからといっても、明くる日の仕事に支障を来すようではいけません。そればかりか家庭でも、それまでにやってきた生活リズムを崩さずに、同じ役割をこなしながら勉強をしなけらばなりません。

例えばそれまで夕食後の洗い物を手伝っていたのなら、同じように洗い物を手伝わなければなりません。子どもたちを入浴させていたのなら、入浴させなければなりません。キャッチボールもそうですし、夫婦間の会話にしても同じなのです。

いくら通信で大学生になったといっても、勉強ばかりしていたなら家族からバッシングを受けてしまいます。まずは家庭の大黒柱であり、父親であり、夫であり、そして最後に大学生であるのです。それを忘れたら大変なことになります。

私は一時期、休日の9時から22時まで勉強をしていたことがありました。未提出のレポートが溜まり、どうにもならなくなってしまったのです。1か月が過ぎ、2ヵ月が経ったころ、家族全員から不満が続出しました。お父さんは好きで勉強をしているつもりだろうけれど、私たちはそんなことを頼んだ覚えはないというのです。

私が大学に入ることは、家族全員が了解のうえでした。協力もしてくれると皆いったのです。しかし実際私が勉強ばかりすると、そういうわけにはいきませんでした。それは私のために、家族が犠牲になるということだったのです。

それから私は勉強の時間帯を変更しました。夜は早めに就寝して、家族に迷惑をかからない早朝5時から7時までの2時間を勉強に当てることにしたのです。早寝早起きは、体の調子をも良好にしてくれました。そして私の勉強はようやくスムースに進むようになったのでした。

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ライタープロフィール

キイチロウ/男性/50代/福井県在住/ごく普通の仕事をしていて、ごく普通の考え方をする、ごく普通の趣味を持った、ごく普通の外見の人間です。ただ他の人よりも少しだけ、人間ウォッチングに優れていると自分では思っています。