フィリピンの葬儀に参加した
葬儀について、葬儀準備、通夜、納骨と散骨、フィリピンでの日本人の葬儀、などフィリピンでの葬儀についてを紹介します。

フィリピンはギャンブルで葬儀費を捻出

2013/10/21

フィリピンでの葬式費用をギャンブルで捻出します。フィリピンは一般のギャンブルを禁止していますが、葬式の時だけ警察も目をつぶってくれます。通夜2日目の時点で後3000ペソ葬儀代が不足していました。

庭にマージャンx2台、サイコロ台、そしてルーレット台が置かれています。マージャンは、中国式で私には理解できませんでしたが、チイ・ポン・ロンは同じです。1ゲーム終わるとビンに使用料を入れていきます。

サイコロ台は手つくりで、四角い石3個に青・赤・白・黄色・緑・オレンジの色が塗ってあり、同じ色が出た場所の掛け金が2倍になり、3個色がそろうと3倍になります。単純明快で大人よりも子供たちが熱狂しています。

ルーレットは、よく見ると傘の芯を加工した矢じりと手書きの数字だけです。1から6までの数字とハズレがあり、幅の大きさが違います。一番小さい幅の数字は4倍、次に狭い数字は3倍 均等幅な数字は2倍ですが、ハズレの幅が一番大きく2ヶ所もあります。

この日から、ビール、ジュース、お菓子は有料になり、普段よりも10ペソ割高になります。葬儀代の不足分3000ペソを稼ぎ出すのに1週間かかりました。何しろ1回の掛け金が1ペソ(2円)ですからねえ・・

ギャンブルの収入で補えた葬儀内容は、玄関にある記名帳セット、棺桶のリース代、祭壇一式、故人の写真プロジェクター投影費、墓地まで行進する時のお菓子とジュースのセット、遺体の焼却代、骨壷代でした。「え!葬儀一式全てじゃないですか?」と聞いたら、「お菓子とジュースのお金は用意しておいた」そうです。

ギャンブルは夕方から始まり明け方近くまで続きました。通夜のギャンブルだけは、奥さんも怒りません。いや、奥さんも明け方まで一緒に賭けています。よく見ると子供も一緒に賭けていました。1曲5ペソのカラオケ器械も途中から持ち込まれ、私は疲労困憊、かなり寝不足になり、財布も風邪を引いてしまいました。続く・・・

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。