地元の魅力
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ぶらり裏横浜

2012/02/12

"裏原宿"ならぬ、"裏横浜"があるという話を聞いたのは最近のことで、そんな呼び方がいつの間にできたのだろうと首をかしげる。聞いたところによると、"裏横浜"というのは横浜駅東口から桜木町へ抜ける平沼や高島といった地区、または横浜駅西口から徒歩10分ほどの岡野から浅間下あたりのことをいうらしい。職場が横浜駅周辺なので、横浜の事情にはそれなりに詳しいはずなのだけれど、なるほど知らないことはまだ多いらしい。

それで、改めてその"裏横浜"を歩いてみた。ぱっと見た感じでは、あまり特徴のない街のように思える。横浜東口といえば、西口に比べどうもぱっとしない。ショッピングモールにしても居酒屋などの歓楽施設にしても、集中しているのは西口で、東口はといえば、上に首都高を仰ぐだけのまったく不毛地帯になっているからだ。そこから平沼の方へ行くと、小さな商店街があるだけで、その周辺はマンションが立ち並ぶ住宅街になっている。そのまままっすぐ行くと桜木町へ抜けるわけだが、ただ道なりに歩いているだけでは、本当に面白みがない地区だ。それは岡野、浅間下方面へ行っても同じことで、どうも横浜の場合は駅周辺にいろんなものが集中している感がいなめない。

ただ、いろいろと注意深く、それこそ小さな路地なんかに入ってみると、案外個性的な店に出会ったりもする。なるほど"裏横浜"とはこういった点を言うのだなと納得。こだわりのありそうな個人店、たとえばカフェやバーなど、がぽっとでてきたりするわけだ。

横浜にいてそういったお店がいくつもできていたことに気付かなかったことはうかつだったわけだけど、言い方をかえれば、幸いにも気づいたわけだ。桜木町から関内を抜けて伊勢崎町、元町と、横浜には魅力的な街があるのだけど、ただ、奥まっているだけにちょっと便が悪いのが難点。一方で、横浜駅周辺はといえば、便はいいのだけど、大型商業ビルにチェーン店ばかりがひしめき合っている、なんとも特徴のない街になってしまっている。そう考えると、これから"裏横浜"に注目が集まることもあるかもしれない。

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ライタープロフィール

横浜ホームズさん/男性/年齢:30代/横浜在住、福岡から横浜に来てはや10数年。もはや博多っ子と浜っ子の境を見失う30男。美しいものが好き。だけど醜いものはもっと好き。人生、味がある方がいいよね。