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姫神山/自然を守るには

2010/06/24

姫神山

姫神山

岩手県盛岡市の中央にある美しい三角形の形をした姫神山。姫神山はどんな年代の人も登りやすいや、見た目がやわらかい女性的な美しさがあるとして山好きの人々に親しまれてきましたが、魅力はそれだけではありません。山頂近くにはカラクリが群生し、シーズンになるとエンレイソウ・ミヤマエンレイソウ・ヒトリシズカなど多くの高山植物が咲き誇ります。それと、清英樹と呼ばれる杉の木が並ぶ道を少し行った樹齢200年の一本杉の奥のところに「いわて名水20選」にも選ばれたことのある一本杉精水がちょろちょろと流れています。

少し昔までは、一本杉精水は飲めました。登山者が山を登る前にペットボトルにその水を汲んでから山を登り始める人や、わざわざ水を目的に姫神山にやってくる人などもいました。そういった人もいるくらい冷たくて美味しい湧き水でした。でも、今は飲料不適注意と書かれています。大変、残念なことです。

水質が悪化しているはっきりとした原因は分かりませんが、水が汚れてしまうと高山植物や精英樹にも確実に悪影響を与えているはずです。せっかく地元の人はもちろんながら、多くの登山好きの人にも愛されてる山の自然がどんどん悪くなっているのは何でなんでしょうか。登山客が増えて地域が活性化するのはとても有難いことなのに、その犠牲に大事な山が汚れていってしまってはどうしようもありません。

登山が好きという人の中に、山が汚れても良いと思っている人は一人もいないと思っています。山道を切り開くために木を切り、登山客が登るたびに踏みしめられて、ただでさえ弱っているはずの山をこれ以上いじめるのは可愛そうです。登らせていただいている代わりに、すこしでも山を労わり、次の世代へ今の自然を見せてあげられるようにしたいものです。いつかまた、あの美味しい湧き水が飲めるようになってほしいと願っています。

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ライタープロフィール

ヒットさん/女性/年齢:20代/東京都在住、ウインタースポーツ・モータースポーツが好きな20代女子です。粉物の食べ物や、スイーツが好きで良く食べに行きます。お酒にも目がないのでいろんな銘柄・種類に挑戦中です。