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姫神山/詩人も惚れた山

2010/06/15

姫神山

姫神山

「ふるさとの山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな」これは、岩手県盛岡市玉山区出身の歌人石川啄木がこよなく愛した山、姫神山を読んだ歌だといわれています。

姫神山は標高1,124m、日本二百名山や岩手三山に数えられている、あまり大きくはないですが端正な姿の山です。姫神山の一番代表的なコースに一本杉登山口があります。その近くにはキャンプ場などもあり、自然を満喫できるスポットです。ただ、登山口にたどり着くためにはバスは通っていないため、車でしか行くことが出来ません。

私が登ったときも、車で一本杉登山口まで行き、ガイドブックに約2時間で山頂にたどり着けると記載されていててめ、朝9時に出発しました。最初の草原を抜けると、樹林帯に入ります。この辺りには「精英樹」と呼ばれる展示木・姫神スギが広がっています。そこをしばらく歩くと、右手にひときわ目立つ樹齢200年の一本杉がまわりのスギとは比べ物にならないくらい太く立派に立っていました。

さらに、そこを抜けるとザンゲ坂と呼ばれるちょっとドキッとしてしまうようなネーミングの坂が続きます。その坂は、人工的に木で作られた階段になっていて最初は余裕で2段飛ばしで歩いていましたが、半分を過ぎた辺りからだんだん膝に力が入らなくなり、いつまでこの階段が続くのだろうと、途方も無い気分にさせられてしまうザンゲ坂は名前通りの坂なので、階段だから余裕でしょなんて決して思わないほうがいいです。

ザンゲ坂を抜けるともう山頂目前です。ただ、最後に待ち構えていたのは、露岩帯でバランスよく急な岩肌を登っていかないといけないので、ハイハイ状態で上り詰めると山頂からの大パノラマが一望出来ます。盛岡市の町並みや北上山脈、八幡平や七時雨山などの山々を山頂から見渡すのはまた格別です。

山頂について時計を見ると11時過ぎ、休憩を長めにとっていたにもかかわらず約2時間ほどでたどり着くことが出来ました。まったく休憩をとらないで登ってくると約1時間ほどでたどり着ける人もいるようです。昼ごはんを食べながら、キンキンに冷やしたビールを持ってきて山頂で飲んでいる人たちもいたりして、うらやましい限りでした。2時間程度で登れるため、子供やお年寄りに人気のある山。登山に興味が無い人にもハイキング気分で一度登ってみて欲しいです。

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ライタープロフィール

ヒットさん/女性/年齢:20代/東京都在住、ウインタースポーツ・モータースポーツが好きな20代女子です。粉物の食べ物や、スイーツが好きで良く食べに行きます。お酒にも目がないのでいろんな銘柄・種類に挑戦中です。