整体師の学校体験記
「整体師の学校ではどのようなことを学ぶのか」「認定書を取得する試験について」など整体の学校に関する体験談を紹介します。

実際に学んでみて大変だったこと

2012/03/18

なにも整体に限ったことではないでしょうが、およそ何かの技術というものは、身につくまでが大変なのです。整体療法でも、学科そのものは、それほど深い知識が必要であるわけでもありませんので、誰でもやる気にさえなれば割とカンタンなのかもしれません。しかし、技術そのものはそうはいきません。学校ではまずジャージに着替えて、首にタオルを巻き、それこそ大汗かきながらの毎日です。そうして半年が過ぎ、1年が過ぎるころになると、ようやく施術する自分の手というものが出来てくるのです。それまでは腱鞘炎の繰り返しで、痛い手をもってさらに練習を繰り返していくと、痛みがなんとなく痒みに変わってくるような経験もしました。

よく、"あん摩千人切り"などという言葉がありますが、それほどに練習に練習を重ねなければ、とても独立開業などとはいかないのです。ところが、たまに耳にすることなのですが、"あそこの整体院は、技術的には今一なのに流行っている。あそこの先生は、愛想がいいし顔がいいからな"、などと聞きます。確かに、最近のお若い整体師さんの中には、愛想が良く、いわゆる"イケメン"などと呼ばれる方も多いので、ご婦人の方であれば中年のオジサンなどより、そちらの肩を持つということはあるでしょう。でも、世の中、そんなに甘くはないのです。"流行っている"という背景には、必ず、それに伴う技術があるはずなのです。そして、その上でイケメンなのでしょう。愛想が良いのでしょう。しかし、それだけで流行るなんてことはないのです。

何分、人の世の中というものは、ヤキモチというものがあります。そして、そのヤキモチというのはシェークスピアに言わせると、"何かあるからヤキモチを焼くのではない。ヤキモチを焼きたいから焼くというだけのことで、つまりヤキモチとは、自ら孕んで自ら産み落とす化け物"なのだとのことです。これから整体師を目指そうとされる方は、肝心なのは、まずは技術の習得です。その上で、誠実さ、真面目さ、そして一生懸命というものです。それが開業した場合の客を引きつける魅力となるのであって、それはなにも整体に限ったことではなく、厳しきこの世を生き切る上での最大の武器でもあるのです。

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ライタープロフィール

ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ