旦那様はニュージーランド人
ニュージーランド人の旦那様と結婚した山下さんの面白い話。

脂肪が好き、嫌い?どっちなの?

2010/12/28

若い年代で結婚したわたしたちですが、食べ物への執着はお互いにあまりありませんでした。というよりも、若いから食べるものなんて何でもよかったのです。料理や食事にうるさくなるのは、老化現象かもしれません・・・。

そんなわたしたちですが、ひとつだけ疑問を感じることはありました。ニュージーランドでは脂肪肉は敬遠されています。赤身が重宝されており、白い部分は毛嫌いされているのです。いわゆる「霜降り」のお肉は「ゲッ」と思われてしまうのです。牛肉はもちろん、とり肉もわざわざ皮をはずして販売してくれています。

また、その傾向は魚でも見られ、「トロ」の部分は脂肪が多くて、まずく食べられたものではないと以前は捨てられていたのです。最近では「日本に輸出すれば高く売れる」という知恵を得たようですが。

それほど脂肪を避けているのに、なぜか、な・ぜ・か豚肉だけは違う扱いを受けているのです。豚肉だけは分厚い脂身をくっつけたまま売られています。それどころか、2センチくらいの厚みがある「脂身だけ」をパックに詰めて販売されてもいるのです。これは、料理の油の代用物ではなく、それだけを食べるために売られているのです。塩と油をたっぷり塗ってローストにし、パリパリに焼いていただくのです。

さらに、ベーコンも大好きで、ベーコンをカリカリに焼いた後に残った脂肪の海でパンを焼いたりもします。

一体どっちなの!といいたいですが、日本で「豚のあぶらみ」を嫌っていたわたしも、ニュージーランドの豚脂肪調理法では実にうまく、今ではすっかりはまってしまっています。脂肪と塩分たっぷりの恐ろしく身体に悪い組み合わせではありますが・・・。

さてさて、もちろん違った部分はあるけれど、ニュージーランドは日本人には比較的受け入れやすい文化を持つお国柄だといえるでしょう。ただ、全体的にゆる〜いキャラなので、怠け者にはなっちゃいますが・・・。

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。