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スペイン/世界遺産の風景を堪能トレド
2010/12/23
トレドの絶景
情熱の国スペインで有名な都市には首都のマドリードと以前オリンピックが開催されたバルセロナを思い浮かべる人が多いかと思います。私も訪れる前まではその2つの都市とイスラム文化が残るグラナダぐらいしか知りませんでした。
しかし、スペイン南部を訪れた際に一番印象に残ったのは、首都がマドリードに移る前の都、トレドでした。
トレドはマドリードから車で約2時間ほど走ったところにあるスペイン中央部の都市です。人口は約6万人でタホ川に面しています。トレドは歴史的に様々民族が入ってきた土地ですが、11世紀のキリスト教徒による国土回復運動の勝利によりスペインの首都となりました。現在は古都トレドとして中世の街並みがそのまま残され、街そのものが世界遺産に登録されています。
高台から眺めるとカーブを描くようなタホ川の流れとそれに沿って階段状に連なるように建てられた家や教会が美しい街並みを作っているのが見えます。さすがは世界遺産だっけあってその景観は格別。いくら言葉で表しても足りないくらい素晴らしい景色です。私はその街並みにすっかり心を奪われ、ずっとこれを見ていたいと思ったほど気に入りました。
トレドの魅力はこれだけではありません。市内には教会や大聖堂がありこれらも見ておくべきポイントです。トレド大聖堂は15世紀に完成したスペイン・カトリックの総本山で、ステンドグラスや天井画の美しさとともに彫刻などの細かな装飾にも心を打たれます。また、サント・トメ教会は建物自体は小さいのですがその中にトレドに住みついていた画家グレコの有名な絵画「オルガス伯の埋葬」という大傑作があります。この絵は縦が5メートル近くもある巨大なキャンバスに描かれており、まるで絵の中の人々が飛び出してくるかのような迫力を感じる大作です。
そんなトレドでぜひチェックしたいお土産は象がん細工。アクセサリーや陶器などに刻まれた模様に24金をはめこんでいくものです。機械で作られたものもありますがやはり職人さんがひとつひとつ手で作ったものは輝きが違います。トレドを訪れた記念に買っていくのもいいと思います。
もしまたスペインに行けることがあったら真っ先にトレドの景色を見たいと今でも思っています。
ビッキーさん/女性/年齢:20代/千葉県在住、TOEIC 915点(リスニング満点取得)。旅行と食べ歩きが趣味のアラサー女性です。日頃はカロリー控えめのヘルシーな料理作りに励んでいます。