仕事体験記
こんな仕事を経験しました。聞いてみたかった仕事体験記。

保険会社体験記/やってみたらやっぱりだめだった

2011/07/13

やってみないとわからないことはたくさんありますが、やってみてやっぱり自分には向かなかったと思う職業もありますよね。私にとって生命保険の外交員はそんな職業でした。

生命保険の外交員をやるためには、特定の資格が必要になります。その資格は生命保険の外交員をやるためだけに必要である資格なので、一般の人でこの資格を持っている人はほぼいません。ですので、入社前にまずこの資格をとるための講習をがあります。私が行った会社ではその講習をうけている間は昼食のお弁当付で、資格のために勉強をさせてもらっているのに至れりつくせりの環境でした。

保険会社はどちらかというと、社員の出入りが激しい会社のようで、新しく入ってくる人を大事にしているのでしょう。その資格のための試験は、講習を受けて勉強した人は、ほとんどの人が落ちることはないとのことでした。ほとんどの人が落ちないと聞くと、プレッシャーを感じてしまいますが、実際に私と一緒に講習を受けた人は全員試験に合格しましたし、私は試験で満点を取ったと聞きました。

試験で満点をとったためか、配属の前から私に対する期待は大きいように感じました。私は、どちらかと言うと人見知りをするタイプで、知らない人と話すのが苦手ですから、よくよく考えれば、営業に向かないタイプであるとわかりそうなものですが、当時は「やってみればどうにかなるのではないか?」と思っていました。しかしやはりどうにもなりませんでした。人見知りという以上に、自分で必要と思っていないものを人に勧めるのが悪いことのように思えてしまい、なかなか契約をとれませんでした。今となっては保険も必要であると感じていますが、当時はまだ20代前半だったため、保険の重要性を自分自身が感じていなかったのです。

だいたいどこの保険会社も同じようなシステムのようですが、外交員の場合、入って半年は契約がとれてもとれなくても最低補償給がありますが、それ以降は契約による歩合制になります。保険の外交員は労働基準法でいう労働者にはあたらないので、最低賃金法にもしばられることもありませんから、契約が取れなければ給料はありません。

保険の外交員は人と話をすることが好きな人や、ちょっとのことではめげないタイプの人、そして自分の成果が給料に反映することが嬉しいと思えるタイプならこの職業に向くかもしれません。

ライタープロフィール

ツカサさん/女性/年齢:30代/東京都在住、読書、ゲーム、音楽鑑賞、パソコンいじりが好きで、行列と人ごみが苦手なインドア派です。ひとまずなんでも疑ってみる性格で、理屈っぽいと良く言われます。