四国八十八箇所の魅力
四国八十八箇所巡りの魅力を紹介します。

四国八十八箇所の魅力/歴史と伝説を訪ねる巡礼

2012/06/14

黒髪堂

黒髪堂

立江寺

立江寺

四国八十八箇所巡礼の楽しみ方の一つとして、各お寺にまつわる「いわれ」や、伝説を知りながら行うことがあげられます。 2番札所・極楽寺には、「長命杉」という、樹齢千年以上の大きな杉があります。弘法大師自ら寺の守護のために植えたといわれています。幹に触れば長寿を得ることができ、その手で体の悪い部分を触れば、病気が治るといわれています。

3番札所・金泉寺には、「弁慶の力石」があります。「新平家物語」によれば、源義経が屋島の合戦に行く途中で、この寺に勝利祈願のために立ち寄り、弁慶にこの石を持ちあげさせたそうです。

19番札所・立江寺には、「黒髪堂」があります。「黒髪堂」には、伝説があります。

立江寺は、「阿波の関所」と呼ばれ、邪心を抱く者はここで必ず罰を受け、先に進めないといわれます。今から200年ほど前、石見国・浜田の櫻屋銀兵衛の娘であるお京は、大坂で芸妓をしていた際、要助と結ばれ、夫婦になって郷里に帰りました。しかし、鍛冶屋長蔵と密通してしまいます。お京は、要助を殺してしまい、長蔵といっしょに丸亀に逃げました。 二人は遍路に出て立江寺に立ち寄ります。お京が本堂で祈っていると、不思議なことに、お京の髪の毛が逆立ち、鐘の緒に巻き上げられてしまいます。お経は、懺悔し、命だけは助かりました。お京は、その後寺の近くの庵で改悛の日々を送ったそうです。その時の黒髪が、黒髪堂に残されているそうです。

このような、各札所にまつわる歴史や伝説を訪ねながら巡礼するのも、おもしろいです。時間があれば、地元の食堂や店に入ったついでに、「伝説」について聞いてみれば、楽しみが増えます。

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ライタープロフィール

ソウさん/男性/年齢:40代/徳島県在住/理系の学部を卒業後、システムエンジニア等の仕事を経て、法律系の資格にチャレンジするも合格できず。現在、ウェブ制作や輸入ビジネス関連の起業をしようと目論んでいます。飲み歩きや食べ歩き、街をブラブラしたり、隠れた名所を探索すのが大好きです。総合格闘技や沖縄空手、ヨガにも興味があります。波乱万丈の人生を送ってきたせいか、他人と違う視点で物事を見ることが多いです。