四国八十八箇所の魅力
四国八十八箇所巡りの魅力を紹介します。

四国八十八箇所の魅力/難所に挑む

2012/06/17

四国八十八箇所のお寺

四国八十八箇所のお寺

四国八十八か所の札所の中には、昔から、「遍路ころがし」と呼ばれる難所があります。高い位置にある山寺です。現在では、車道やロープウェイが整備されているので、これらを使えば「難所」ではなくなります。あくまで、「歩き遍路」にとっての難所です。

阿波(徳島)では「一に焼山、二にお鶴、三に太龍、遍路泣く」と言われます。つまり、焼山寺、鶴林寺、太龍寺が「阿波の三大難所」です。私は、このうち、太龍寺に歩いて登ったことがあります。

太龍寺は、鷲敷(那賀郡那賀町)側から、ロープウェイで登ることもできます。このロープウェイは、山を越え、川を越えて太龍寺と直通しています。全長2,775メートルで、西日本最長のロープウェイです。これを使えば、楽に登れるわけですが、敢えて歩いて登る人もいます。

阿南市加茂町に、太龍寺への登山口があります。民宿に車を停めさせてもらって、出発です。最初は、緩やかな傾斜なので、季節の植物や、史跡を散策しながら歩けます。だんだんと傾斜がきつくなり、疲れた頃に、駐車場に着きます。ここまでは、車で来ることも可能です。駐車場には、トイレや水道があります。そして、無料で使える杖が置いています。

ここから、勾配が急になります。杖を借りて、登っていきます。ここまでくれば、「あと一息」という感じです。頂上に近づくにしたがって、下界の景色が見えてきます。道が暗くなってきますが、怖くはありません。

そして、太龍寺に到着。体は、充実感で満たされています。ロープウェイ駅では、きのこお茶をいただけます。登った後に飲むお茶は、ビールやワインよりも、ずっと美味しいです。

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ライタープロフィール

ソウさん/男性/年齢:40代/徳島県在住/理系の学部を卒業後、システムエンジニア等の仕事を経て、法律系の資格にチャレンジするも合格できず。現在、ウェブ制作や輸入ビジネス関連の起業をしようと目論んでいます。飲み歩きや食べ歩き、街をブラブラしたり、隠れた名所を探索すのが大好きです。総合格闘技や沖縄空手、ヨガにも興味があります。波乱万丈の人生を送ってきたせいか、他人と違う視点で物事を見ることが多いです。