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ペルー／草で作った人工の島ウロス島で子どもたちと遊ぼう

2012/11/06

謎の南米遺跡の宝庫。胸がワクワクするような探検心くすぐられるスポットばかりが集まる国、ペルー。天空の都市マチュピチュ、砂漠地帯に突如現れる巨大な地上絵ナスカ、世界遺産都市クスコ。

数あるおススメスポットの中で、今回紹介したいのが、チチカカ湖に浮かぶ、ウロス島です。ここは、葦(あし)で作られた、人工の島。住民たちが、湖に生えていた葦を刈り、束ねたりしながら敷き詰めて作ったそうです。

ここへは、近郊にある、プーノという町から、ボートに乗って向かいます。20分から30分程度でしょうか、しばらくすると、その島は姿を現します。

島に降りると、地面は本当に草だけでできていて、ふわふわと浮いているかのような、不思議な足取りを体験することになります。当然、時間が経てば、葦がダメになってくるのでしょう、時々、小さな穴のようなものがあいていて、湖が顔を出しています。

全てがハンドメイドな島ですが、驚いたことに、きちんと牛や豚なども飼育していますし、学校や病院、レストランなど観光客向けの施設まで、準備されています！(とは言っても、かなり、おそらく想像以上に素朴なものですが・・）

島では民族衣装を着た小さな子どもたちが、歌をうたって歓迎してくれます。近づいていくと、はいっと紙を手渡されます。女の子が描いた絵でした。日本にはなかなかない味のある、かわいらしい絵です。ただし、ちゃっかりお金を請求されるのですが(苦笑)、かわいいので、サービス料金でつい払ってしまいます。また、葦でできた舟バルサにも乗ってみましょう。水が漏れてこないのか・・と心配になりますが、とても頑丈にできているので、大丈夫です。

この島、もともとは陸で暮らしていた民族が、インカ帝国の侵攻から逃げるために作ったということなのだそうです。それにしたって、現代になった今でも、なんでこんな場所でずっと生活をしているのか、不思議に思う人も多いでしょう。

しかし、この場所に来ると、理由がわかってくるような気がするんです。きっと、空と神様が近くにいてくれている、そんな気持ちになれるからなんじゃないかな。

ライタープロフィール

中花香さん／女性／年齢：20代／鎌倉出身／会社員／海外旅行、バイオリン演奏、ライブなどが趣味。好きなものは映像、絵本、仏像などです。