- 地元の魅力
- 実はこんな魅力があるんです!地元の人ならではのおすすめを紹介します。
新潟県/殿様気分を味わえる清水園
2012/03/21
清水園
足軽長屋
私の地元、新発田市には「清水園」という、江戸時代に新発田藩がつくった庭園に、個人では大人700円。小学生と中学生は600円の入場料で入園できます。団体になりますと、それぞれ半分ほどの入場料になります。
春夏秋冬の季節とともに、花や虫たちも移りゆき、季節を楽しむこともできます。清水園のなかには「米倉」というレストランもあり、飲み物や軽食が楽しめます。歴史に関心がある人には、資料館もあり、武士の鎧などの武具、壺や芸術作品、人々の生活用品までが展示されています。道をはさんで、足軽長屋もあり、その頃の足軽の人達の暮らしがほのみえて、興味深いところだなと思いました。
この清水園にはじめて入園したのは、私が小学六年生の頃でした。その頃親しくしていた友人たち三人で入りました。清水園では、恋人たちや熟年の方々が楽しそうに散策していました。水という文字の形に似せてつくった池のまわりを、一巡し、花や竹を愛でながら歩いていると、なんとなく江戸時代の日本の風景が浮かんできます。また新発田藩の城主である溝口公の下屋敷であった清水園をぼんやりとみていると、殿様気分になってきます。
友人たちと、大人になって、恋人ができたら清水園でデートをしようと話したものです。私はそのことをずっと覚えていましたので、彼女ができたときに、最初のデートの場所にしたのです。小学生の頃の友人たちとは、今は音信不通の状態で、子供の頃の約束を果たしたかどうかはわからないままです。
その後も、あの頃の自分自身をふりかえりたくなったとき、清水園に行きます。そのたびに新しい発見があったりします。昨年の夏も清水園に行ってきました。鐘があった場所の椅子に座り、そこで寝転びましたら、鐘を備え付けていた設置具のあたりに、今は消えかけている絵をみつけました。当時の風情を偲ばせる絵でした。歴史に興味のある方だけでなく、安らいだ気持ちになりたい方にはおすすめの地元スポットです。
清水園
MUMUさん/男性/年齢:50代/新潟県在住/神社が好きで日本各地をまわっています。趣味でボーカロイドでの音楽作りやギターでオリジナルの歌をつくり、ときどきライブもしています。自分らしく生きることをモットーにしています。