みんなの五つ星旅行記
なんて旅は良いんだろう。思い出に残ったとっておきの旅行記を紹介します。

香川県/闇の中で生まれ変わる!? 善通寺で戒壇めぐり体験

2010/04/24

五岳山

「五岳山」と書かれています。五岳山とは、善通寺に連なる五つの山(香色山、筆ノ山、我拝師山、火上山、中山)の総称なのだそう

甘味処

途中で甘味処を発見。昼頃までやっているモーニングがあり注文。店内もいい雰囲気です

同県内の直島でたっぷりリラックスした後、高松駅からJRで一路向かったのは善通寺市。ここは香川県内にある人口35000人ほどの小都市で、空海の生誕地としても有名な街です。目的は、四国霊場第七十五番札所にもなっている「善通寺」への参拝。JR善通寺駅を降り立つと、静かな街並みが広がっていました。お寺までは徒歩約20分だったので、テクテク歩くことに。

休憩を終えてまた歩くこと数分。道路正面に、五重塔らしきシルエットがにょきっと見えました。

まずは東院・金堂(本堂)へ。本尊は薬師如来坐像で、像高は3メートルもある巨像です。参拝後、今後は西院・誕生院へ。御影堂という建物に入ると、寺宝を所蔵・展示している「宝物館」と「戒壇めぐり」のセット拝観料を支払います(高校生以上の大人500円、小人300円)。戒壇めぐりとは、御影堂の地下に約100メートル続く暗黒の道を歩む精神修行の場のひとつです。入口の階段を下りていくと一筋の光も無い本当の闇に包まれます。自分が目を開けているのか分からなくなり、瞬きしてみても何も変わりません。そのくらい暗いのです。ちょっと不安になりながらも左手を壁を沿わせ、ゆっくり進みます。暗闇なので見ることはできませんが、両側の壁には仏様や曼荼羅が描かれていて、闇の中で自分の行いを反省し煩悩を落としながら仏様や弘法大師と縁を結ぶ、とされています。体験したことのない闇の道はとても長く心もとない感じですが無心で進み続け、出口の光を見た瞬間、心に湧き出た喜びは、自分がちょっと生まれ変われたようで、印象的でした。

関連記事
ライタープロフィール

miniさん/女性/年齢:30代/北海道在住、旅・読書・創作に意欲を燃やす30代女性です。神社仏閣巡りや自然を感じられる場所(海、山、川など)で過ごす時間も大好きです。与えられた時間と体を使って、今日を無駄にせずハッピーに生きましょう♪