みんなの五つ星旅行記
なんて旅は良いんだろう。思い出に残ったとっておきの旅行記を紹介します。

北海道/もてなしの宿で癒やされる。ぬかびら源泉郷への招待状 vol.3

2010/07/21

ぬかびら源泉郷で過ごす際のおすすめの宿。二軒めは「山の旅籠 山湖荘」です。こちらも歴史ある旅館ですが、中村屋さん同様、改装リニューアルを繰り返しながら、常に新しいもてなしを感じられる宿です。

小さな玄関から館内に入ると、細長い廊下からすでに和やかな和の雰囲気が漂い、気持ちをほっとほぐしてくれます。宿帳を書いてもらう間、すぐ脇に並んだ色鮮やかな浴衣を選びます。一着一着すべて異なる色柄で男女にも自分の好きなデザインを選ぶことができます。同宿一番の特徴は、ロビーの休憩所や各部屋に配された囲炉裏スペース。食事は、ちりちりと炭が燃えるこの囲炉裏を囲み、おいしいお酒を飲みながら地元で養殖された新鮮なヤマベを焼いたり、飲用泉でゆでる温泉豆腐をいただいたり。また、春の山菜シーズンにはふきやうど、たらの芽、ぼりぼりなど素朴な山の幸を、魚や肉料理もにじます、鹿肉料理など土地ならではの食材が豊富に使われ、味わうことができます。現代ではなかなか体験できる機会の少ない囲炉裏を囲む空間。それは柔らかい光と素朴な暖かさに包まれ、独特の雰囲気の中でほろ酔いを楽しめる、極上の瞬間です。

お風呂は、地下の洞窟風呂。薄暗がりの中、どこかのテーマパークに紛れ込んだような気分で湧き出る源泉を堪能。もちろん源泉かけ流し、循環なしの新鮮な重曹泉です。明るすぎない浴室内では心身がゆっくりと緩んでいき、妙に気持ちが落ち着きます。

【外湯めぐり、味めぐり】
中村屋、山の旅籠 山湖荘のほか4軒の宿に宿泊すると、宿泊している宿以外の温泉に無料で何度でも入れる「外湯めぐり」ができます。また、連泊の場合は2泊目から、ほかの好きな宿で夕食を食べられる「味めぐり」もあります。各旅館の連携が生む、リピーターを飽きさせない小さなもてなしもぬかびらの魅力のひとつです。

【源泉おやき】
上士幌町内で加工生産され、各旅館で味わうことができる「源泉おやき」も、一食の価値あり。中身は町内産豚肉、鹿肉、カボチャの3種です。

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ライタープロフィール

miniさん/女性/年齢:30代/北海道在住、旅・読書・創作に意欲を燃やす30代女性です。神社仏閣巡りや自然を感じられる場所(海、山、川など)で過ごす時間も大好きです。与えられた時間と体を使って、今日を無駄にせずハッピーに生きましょう♪