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北海道/初めての硝子吹き体験 富良野 vol.2

2010/07/06

TVドラマ「北の国から」のロケ地として人気の富良野・麓郷に、Glass Forest in FURANOという硝子店があります。北海道の寒さが生み出す自然現象しばれのような細かいひびを硝子の表面に施したしばれ硝子や、透明フィルムのように薄いうすはり硝子、ほかにもさまざまな硝子商品が並んでいます。店舗の横には小さな工房があり、中で数人の男性が作業をしていました。窓からその様子を覗いていると一人のスタッフさんが「体験してみませんか?」と声をかけてくださり、さっそく人生初の硝子吹きを体験することに。

隣接する店舗内の受付で、一輪挿し、お猪口、タンブラーのどれを作るか選び、硝子に付ける色やへこみも決めていきます。その後、工房に戻りスタッフさんから硝子吹きに使う道具や注意点などの説明を受けます。工房内はとても熱く、じっとしているだけでじんわりと汗をかくほど。

さっそく中心部が空洞になった長い棒を手渡され、硝子がドロドロに溶けている窯の中に棒の先を入れ、水あめを巻き取るように付けていきます。高熱で熔かされた硝子は、すぐに重力で下に流れるため、棒をくるくると回し続けて粗熱を取りながら固めていきます。少し形が定まったところでめいっぱい強い息を吹き込み、硝子をプゥとふくらませます。そして再度熱した窯に入れ、硝子の軟らかさを調節しながらタンブラーの形に近づけていきます。

わたしが作るのは紫色のタンブラー。側面のへこみは、少し熱を冷まして、先が尖った道具で垂直に硝子を押すだけ。ぐにゃりと硝子が曲がる感触が不思議です。担当のスタッフさんの丁寧な説明と補助のおかげで作業は順調に進み、オリジナルタンブラーが完成しました。

熱を冷まし底の研磨なども必要なため持ち帰ることはできないのですが、数日後、世界でたったひとつの硝子タンブラーが送られてきました。形は少々いびつです

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ライタープロフィール

miniさん/女性/年齢:30代/北海道在住、旅・読書・創作に意欲を燃やす30代女性です。神社仏閣巡りや自然を感じられる場所(海、山、川など)で過ごす時間も大好きです。与えられた時間と体を使って、今日を無駄にせずハッピーに生きましょう♪