深センってどんな所?
中国在住のLiccaさんが驚きの深センを紹介します。

1年足らずで近代的な都市へと発展した都市

2010/12/28

近代化した深セン駅

近代化した深セン駅

広東省は中国の南東側にあり、省都は広州市。
その広州からバスで南南東に約2時間走ったところに「深セン」(シンセン)市があります。深センのセンという字を漢字にすると、土ヘンに川と書くのですが、中国語では、シェンジェンと発音し、なぜか分かりませんが我々日本人は、シンセンと呼んでいます。本当は土ヘンに川と書いてシンと読むようで、シンシンと言うのが正しいようです。

深センは、みなさんご存知かもしれませんが、中国の経済特区として、目覚しい発展を続けており、香港、マカオに次いで、中国で3番目に所得が高いと言われています。また、香港と隣接しており、陸地上つながっているので、深センから中国を出国し、香港に入国するまでの時間、およそ数分という距離で、歩いて国境(本当は国境ではないのですが、今だに国境扱いされています)を渡ることができます。

また、深センは、もともとは玉安県と言って、小さな漁村にすぎない街だったのですが、1979年に深セン市となってからというもの、翌年には中国で初めての経済特区となったくらい1年という短い期間で、近代的な都市へと発展を遂げました。最低賃金が中国で1番高いことから、中国中あちこちからの出稼ぎ者が多く、移民都市となってしまっているせいか、深センは広東省にありながらも広東語が通じないことも多く、普通語(中国語の標準語)や、各地の方言が飛び交っていました。

深センの街は比較的小さく、さすが近代化しているせいか、道路や交通便はキレイに整備されていますので、とても行動しやすく、繁華街エリアには、オフィスなどの高層ビルが立ち並んでおり、たくさんの飲食店や、ファーストフード店、ショッピング、フットマッサージ、ホテルなどが集結しており、このエリアは、軽く歩いて回れます。

深センはもともとは田舎の漁村だったため、文化遺産や史跡などといった観光場所があまりないのですが、アミューズメント化した観光地がいくつかあり、リゾート化したビーチや、温泉、レジャー施設などもあります。

近代化しているとは言え、出稼ぎの人も多いせいか、深センは、治安が悪い都市でもあると言われており、特に深セン駅周辺や、夜の一人歩き、スリや置き引きにはくれぐれも気をつける必要があります。私が行った時は、とても治安が悪いようには見えなかったのですが、物乞いをちょくちょく街の中で見かける程度でした。

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」