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大分県/びっくり仰天!これ、誰が作ったものでしょう〜国東半島vol.3

2011/04/24

巨大な壁に刻まれた日本一雄大な「不動明王像」(約8メートル)

巨大な壁に刻まれた日本一雄大な「不動明王像」(約8メートル)

「なんじゃ〜この急な石段は!」っと、しばらく吠えた後、しぶしぶ上ることに・・・これを登らなければ熊野磨崖仏が見ることができないのでしょうがない。

普通の階段だったらもっと上りやすい?!ような気もしないでもないが、大きな石ころが無雑作に積まれて階段状になっているため、石の上をリズムよく次々に上がっていかなければ、前には進めません。(汗)

「しまった・・・入り口で杖をお借りしておけば良かった。」

磨崖物へは、「約300メートル先で歩いて15分、往復30分もあれば着きますよ〜」っと受付の人は軽々しく言っていたが、私の場合この石段だけで30分かかりそう・・・しかも高所恐怖症。

さて、この石段なのですが、これ誰が作ったと思いますか?実は!鬼(おに)が手作りで築きあげたものなんだそうです。しかも何と一晩で!私は数えていませんが、この石段全部で99段あるそうで、(数える余裕なんてあるものか!)これを鬼が一晩で作り上げた説について簡単にご説明いたします。

むか〜し、むか〜し、紀州の熊野から大分の田染(たしぶ)に移り住んだ権現さまと言う霊験あらたかな人がおり、近くに住む人々がお参りに行くと、家は栄えるわ、健康になるわで人々はよく太っていたそうです。

そんな時、どこからか1匹の鬼が現われ、鬼はそのおいしそうに太った人間をどうしても食べたくて食べたくてしょうがなくて、権現さまにお願いすると、「日が暮れてから次の日の朝、ニワトリが鳴くまでの間に、下の鳥居がある所から、神殿の前まで100段の石段を作れたら願いを許してやる、その代りできなかったらお前を食い殺す」と鬼に言ったそうです。

もちろん権現さまは、そんなことはできるはずがない!っと無理やり難題を出したのですが、鬼は肥えた人間が食べたい一心で、日が暮れると山から石を運んで来ては乱雑に積み上げていきます。

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」