旦那様は韓国人
韓国人の旦那様と国際結婚したはなオンマさんの面白い話を紹介します。

韓国人の「チゲ文化」

2013/05/09

韓国料理 チゲ

韓国料理 チゲ

韓国人の人間関係の濃さを表していると思うものがあります。それは「チゲの食べ方」です。私は勝手に「チゲ文化」と名づけて呼んでいます(笑)。

韓国人はテーブルの真ん中にチゲをドンっと置いて、食卓を囲む人たちみんなが一つのチゲ鍋に個々のスプーンを使って直接チゲを食べます。食卓を囲む人があまりに初対面とか、仲が悪いとかだとチゲ自体は食べないのだと思いますが、家族、友達同士であればそのように食べます。 最初それを見たときは衝撃的だったのと同時に、よく自分の所までこぼさずに器用にチゲを運ぶな、と思いました。

日本では、おかずも小皿に取り分けますし、取り分けるときもお箸を別に使ったり、お箸を逆にしてきれいな方を使ったりしますね。また、そうしなくても「使ったお箸でごめんね」と気を使ったり、それが当たり前です。ましてやスープなんかは個々に分けられているのが普通です。

私の自論では、そのご飯の食べ方がそのまま人間関係に現れていると思うのです。

韓国人は日本人に比べて、家族同士の関係、友達同士の関係の距離がとても近いです。例えば、仲のいい友達同士であれば、「あなたの物は私の物、私の物はあなたの物」という感じです。友達が困っているときは助けてあげるのが当たり前ですし、頼ることも当たり前です。ただ、時々、「あたなの物は私の物、私の物は私の物」という人がいるのには困りますが(笑)。  

つまり、日本人だったら、親密な関係があるからこそできる食べ物の共有を、韓国人は友達、知人ともできるということは、それだけ他人が自分の領域に入ってきても許せるということなんだと思います。

日本人は「親しき仲にも礼儀あり」がいいとされますが、実際に、自分が困っているときでも友達に助けを借りにくい感じがしてしまいます。自分と家族や友達との境界線がはっきりしているのが日本人の人付き合いの法則だと思います。

夫と付き合い始めたころは夫の家族、友人がずかずかとこっちの領域に入ってくるようで腹が立ったこともありましたが、「チゲ文化」の法則に気づいてからは少し許せるようになりました。

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ライタープロフィール

はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。