ニュージーランで教えられてこと
ニュージーランド滞在(16年以上)の山下さんがニュージーランドで教えられたことを紹介します。

ニュージーランドっていう国の温かさ

2011/05/23

こっちの人は都会の街中は別ですが、少し離れた地域では、当たり前のように通りすがりの人に挨拶をします。まったく見ず知らずの人に、とても親しげに接するのです。一瞬「知り合いだっけ?」と思うこともあるくらい。でも、全然見知らない人なんですよね。ニュージーランドを訪れて、現地の人がフレンドリーだと感じるのはこのせいでしょう。

都会の場合は、人種差別的なものを感じることはあります。まぁ、自分の国に自国民以上の外国人が入り込んでいるのですから、「ケッ」と思っても不思議はないでしょう。言葉もそれぞれに訛りがあって、耳を集中してあげないといけないんですから。

考えても見てください。自分の住む街の半数以上が外国人で占められていて、かたことや訛りのきつい日本語を話し、さらには自分より高給をとる上司であれば、嫌悪感を感じる場合もきっとあるはずです。

そう考えると、そんな外国人をすんなりと平等に受け入れているこの国の人たちは、どんだけ心が広いんだろうと感じます。歴史の浅い、移民で成り立っている国のよさといえるかもしれません。決定的な拒絶というか、冷たさはないのです。

そういう感じなので、この国のひとり旅はあまり孤独を感じることはありませんね。すぐに打ち解けられてしまうのです(よほど頑固でない限り)。

それと、最近気がついたのですが、ニュージーランドのおじいちゃん、おばあちゃんは古き良き老人像が感じられます。理想的な、物語に出てきそうな老人たち!?

現在の高齢の人々は持ち家があるのが当たり前で、その上国からの手厚い保護があるからなのか、豊かに老後を過ごしています。現金をたんまり持っているわけではないでしょうが、住み慣れた家と食うに困らない生活を送れているのでしょう。かわいく温かい、庭いじりやお菓子作りの好きなおじいちゃん、おばあちゃんにこの国では会えますよ。

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。