メキシコってどんな所?
そまちひろさんが1ヶ月滞在したメキシコを紹介します。

メキシコで長距離バスに乗るとき気をつけたいこと

2016/04/13

メキシコは日本の5倍以上の国土を持つ広大な国。でも長距離バス路線がどこまでも張り巡らされていて、時間と体力さえあればバスでどこでも行けてしまいます。

超長距離路線が多いのも特徴。例えば首都のメキシコ・シティから、アメリカのロサンゼルスやサンフランシスコまで直通のバスもあるんですよ。これはさすがに、試してみたいとは思いませんが…

便利な長距離バスですが、乗る際に気をつけておきたいことがいくつかあります。特に外国人旅行客は貴重品や現金をたくさん持ち歩いていると思われがちなので、輪をかけて注意する必要があります。

まず、長距離バスを選ぶときは、途中停車して人を乗せるバスかどうかを確認しましょう。実はメキシコではバスジャック事件が多発していて、途中で人を乗せるバスはその危険が高まるのです。観光客は途中で人を乗せないダイレクトバスに乗るのがベターです。

乗車の際、ナイフなどの危険物の持ちこみはできません。乗り口でかばんの中身をチェックされることもあります。十徳ナイフなど持っている場合は、トランクルーム行きの預け荷物に入れましょう。

長距離バスにはたいていトイレが付いているのですが、小休憩で停車することもあります。このとき、自分の手荷物はすべて持って降車しましょう! 当たり前のことのようですが、ちょっとの時間だから大丈夫と荷物を残すと、あとで何かが無くなっていた、ということになりかねません。

他の中米諸国に比べると圧倒的に道路の状態がいいメキシコですが、山がちなので曲がりくねった山道を何時間も走るルートが多いです。選べるなら、なるべく前方の席を予約しましょう。また酔い止め薬は必須。薬局ならどこでも手に入ります。「パスティヤ・パラ・コチェ(車のための錠剤)」と言えば通じます。最初は平坦な道を走ることも多いので、薬の作用時間を考慮して、道がだんだん険しくなってきたな、と思うくらいに飲むとばっちりです。

長距離バスに乗るときは、以上の点に注意して快適な乗車にしてくださいね。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。