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盛岡の老舗「東屋」でエンドレスのわんこそば体験!:岩手県盛岡市中
2014/01/15
みなさんは「わんこそば選手権」を知っていますか? 毎年岩手県盛岡市で開催される、塗りのお椀に入った一口サイズの冷そばを次々入れていって、何椀食べられるかを競う催しです。
もともと岩手には、宴席に集まったお客さんにそばを振舞う風習がありました。大勢のお客さんが1度に茹でたてのそばを味わえるように、それぞれのお椀に少しずつそばを入れて、次々にお代わりを促したのが始まりだとか。
「盛岡冷麺」「盛岡じゃじゃ麺」と並び、盛岡3大麺のひとつに数えられるわんこそば。体験してみたい方も多いと思いますが、残念ながら「わんこそば選手権」は年に1度、参加希望者が多く何倍もの倍率なので、気軽に参加することは難しいのです。
でも大丈夫、盛岡にはちゃんと本物のわんこそば体験ができるお店があります。それが明治40年創業の老舗「東屋」。最近ではサッカーの香川真司選手も来店して、わんこそばを楽しんだそうですよ。(何倍食べたのかは不明……)
わたしは盛岡で生まれ、18年間住んだにも関わらず、大学生のとき関西の友達と岩手を旅行する際まで、わんこそばを体験したことがありませんでした。友人がどうしても体験してみたいというので、「東屋」を予約して行ってみました。
プランは「わんこそば 2,625円」をチョイス。一口サイズのそばを食べ終わるたびに、お給仕さんが同じお椀にそばをいれてくれるスタイルです。杯数は算木で数えていました。「わんこそば 3,150円」にすると、新しいお椀がどんどん運ばれてきて、食べ終わるとお椀を重ねていくスタイルになるようです。
3人で行ったのですが、お給仕さんが2人ついてどんどんお椀にそばを入れてくれました。
東屋さんはもともと由緒あるお蕎麦屋さんなので、最初はそば自体の美味しさを味わいながら食べていました。ただ30杯を過ぎたあたりから、だんだん汗をかきながら頑張って流し込むように。50杯でもう限界! となり、結局記録は54杯でした。72杯食べた友人はしばらくうんうんうなっていました。
終了すると「あなたは 杯食べました」という公式証明書がもらえます。100杯以上食べると、立派な手形がもらえるそうですよ。
(途中までは)美味しくて、最後は楽しいわんこそば。盛岡に行かれたら、是非体験してほしいアクティビティです。
東家 本店 (あずまや) 食べログ
そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。