みんなの五つ星グルメ
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ブレない美味しさに再会〜炉辺人の玉子焼き:北海道

2011/05/05

何年か前に、職場のお客様に誘われて行ったお店。ちょっと奥まったところにあり、見た感じの雰囲気も良い。そのお店『炉辺人』という。読み方は"ろべんど"。"ろばたびと"ではありません。

炭火でじっくり焼かれた、焼き鳥や焼き魚、お野菜はどれも美味。食材が良いのはもちろんなのだろうけど、ご主人の熟練の焼き加減も美味しさを担っていると思われる。焼いている姿を見ているのも飽きない。何度か行って思ったけど、常連さんが多いのも特徴。それは、美味しさにブレがないという証拠だと思う。信用のおけるお店だ。

まずは軽く焼き鳥を数本と、一押しの手羽先。美味い!つい口走ってしまうほどだ。お野菜も焼いてもらおう。おっと、ここで忘れてはいけない。私が一番大好きな玉子焼き。

初めて行った時、理想の玉子焼きに出会った、と本気で思った。私は、お酒を飲みながら食事をする時、玉子焼きがあると必ずといって頼むほうなのだ。なぜかって、玉子焼きには、さほど当たりはずれがないように思われるから。せっかく行って頼んだら、不味かったということだけは、何が何でも避けたいのだ。

『炉辺人』に初めて行った時、お客様に、まず玉子焼きを頼みなさいと言われた。もちろん喜んでオーダー。さて、どんな味かしら?ワクワクしながら、焼き鳥をつまみながら、漬物をつまみながら、待っていた。すると、どんどんお腹が膨らんでくる。やばい。このままでは、玉子焼きが入らないのではないか。セーブしながら食べないと。と思ってはいても、どれも美味しくて止まらない。

そうこうしていると、中盤あたりで期待のスターがやってきた。この玉子焼き、想像していたより、はるかに大きいではないか。お客様に半分は食べてねと言い、いざ実食。

なんだっっ。この程よい甘さ、卵の汁がジュワッとした感じ、惜しみないネギの到来。一撃必殺、されました。「こんなに美味しいのなら、他を我慢すれば良かったよぉぉ〜」と、その感動をお客様に伝えた。半分も食べられないわ〜と悔やんでいた私。なのに、箸がのびる。口に運ぶ。気づかぬうちにだ。お腹いっぱいのはずなのに、気づけば完食していた。ここで言っておきますが、私の胃袋は驚異的ではありません。だけど、もの凄く美味しくてつい、というケースはそれが初めてだった。忘れられない玉子焼きとの出会いだった。

先日、久々に『炉辺人』に行ってきた。手羽先やら焼き鳥やらお野菜、もちろん玉子焼きも頼んだ。またもや、お腹いっぱいのはずなのに完食してしまい、数年前と変わらない美味しさに感動して、つい完食。あ〜美味しかったぁ。

ていうか、お腹いっぱいになる前に玉子焼きを頼めないものなのか。前回学んだはずではないか。そう自分をたしなめるけれど、他のメニューも裏切らない美味しさなんだからそれはそれで仕方がないことなのだ。と、自己完結。

炉ばた炉辺人 食べログ

ライタープロフィール

アールさん/女性/年齢:30代/北海道函館市在住/中学生の男の子2人をもつシングルマザーです。ホステスとして働いていますが、空いた時間は趣味のオークションで出品作業。好きなことは読書と音楽・映画鑑賞。ただ、今はちょっとその時間が取れないのが残念。食べて飲んで寝ることが今の楽しみで、それがストレス解消にも。それでも疲れが著しい時は、椎名林檎さんのCDやDVDで英気を養います。