おすすめカフェ
美味しい飲み物、美味しい料理、雰囲気の良い所などおすすめのカフェを紹介します。

カフェ/桜と小説のコラボレーション〜櫻の下:北海道

2011/05/04

女性は、オシャレなお店というのを非常に好むものだ。それは何より、雰囲気を重視するということなのだろう。私自身もそうだ。雰囲気が良いというだけで、モチベーションが全然違ってくる。それは形から入るということに似ているかもしれない。

今回ご紹介するのは、私の中で1.2を争うオシャレな喫茶店。店名は「櫻の下」。そのお店の通りは"桜ヶ丘通り"という。車2台通ってギリギリの通り。桜というだけあって、開花の時期になると、半端ない。道路の両脇から桜の木が生えていて、道路にアーチを描いているようなもので、それは"桜のトンネル"とも言われる。散り始めると、桜吹雪がこれまた半端ない。梅沢富美男にでもなった気分だ。

その中を車で走ると、つい見とれてしまう。そんな時、木に車をぶつけるのではないかと、ちょっとビクビクする。それも毎年のこと。その通り沿いに喫茶店「櫻の下」がある。ちゃんと確認して走らないと、見落としてしまう。私は、何度となく行き過ぎては、ぐるぐるまわった。

店内はレトロさ全開。落ち着いた音楽が流れている。客層はアダルト。ん〜私好み。いらっしゃるお客様も、なんだかみんなお上品。特にこの地域、品のある奥様などが多い地区。これなら落ち着いて珈琲が飲める。

初めて行った時は、職場のお客様とだった。奥の席、外が見渡せる最高の席。私は二日酔いで、頭をふわふわさせながら、彼の話を聞いていた。一生懸命に聞いているつもりだけど、どうも落ち着かない。その原因が何かわかっていた。

そこのお店には、何かしら書物が置いてあり、並べられた小説たちが一体どんな物なのか、気になって仕方がなかったのだ。それだけならまだしも、その日は冬なのに日差しが強く、ひどく眠気を誘った。

今度は1人で行こう。そうしたら、店内にある小説がどんなものかもわかるし、気に入ったら時間を気にせず読めるのだから。なんと贅沢な時間の使い方。そんな1人遊びができるのも大人だからか。よし、二日酔いではない休日に行ってみよう。

初めて行った時、帰り際に「海炭市叙景」という小説を見つけた。函館出身の作家さんだ。その時には映画化が決定していて、しかもロケ地が函館というニュースがあった頃。地域で応援しているんだな〜と思ったら、なんだか嬉しくなった。

櫻の下

ライタープロフィール

アールさん/女性/年齢:30代/北海道函館市在住/中学生の男の子2人をもつシングルマザーです。ホステスとして働いていますが、空いた時間は趣味のオークションで出品作業。好きなことは読書と音楽・映画鑑賞。ただ、今はちょっとその時間が取れないのが残念。食べて飲んで寝ることが今の楽しみで、それがストレス解消にも。それでも疲れが著しい時は、椎名林檎さんのCDやDVDで英気を養います。