いつの頃だったかその思い出は定かではないのですが、緑色のパッケージの箱に入ったカステラをたいそう美味しくいただいていた子ども時代がありました。その緑色のパッケージ、成長するにつれて、心斎橋に店のある「カステラ銀装」だと知りました。大丸心斎橋店の前にあって、今でも荘厳な雰囲気があります。

そのカステラ銀装の本店では、1階はさまざまなカステラが販売されていますが、2階にカフェがあると知ったのはごく最近でした。心斎橋でお茶をするといえば、スターバックス・コーヒーか、もうなくなったけどアフタヌーン・コーヒーか、それともマクドナルドか・・・といった感じで、カステラ銀装のカフェというとちょっと敷居が高く感じたのも事実です。そう、かつて心斎橋の商店街は、大阪でも高級感が漂っていたエリアだったと祖母に教えられてきた原体験があったせいかもしれません。

さて、いざそのカステラ銀装のカフェに昼前に行ってみました。さすがにその時間帯にいたお客さんは1、2人程度で空いていました。せっかくなので窓際に座りました。窓からは、商店街を行き交う人々を眺めることができます。しばらく眺めていると、さすがに今は中国人観光客が多いのがすぐにわかります。

そしてメニューを見るとふと「カステラグラタン」なるものを発見。カステラグラタン・・・イマイチ想像できないまま、おそるおそる注文してみることに。そして運ばれてきたのは、グラタン皿に大きなグラタンがドン！と載っているではありませんか。

その下もグラタンソースの味がするのでは、と思いながら食べてみると、カスタードクリームでした。中には、パイナップルなどのフルーツが入っています。そして、カステラ。はっきり言うと完全にスイーツです。全部食べるとお腹いっぱい。でもさすが、伝統ある銀装だけあって美味しくいただきました。

心斎橋の本店では窯出しのカステラも名物です。これまた昔ながらの味でおすすめです。

カステラ銀装

AKIさん／女性／年齢：30代／大阪府在住、自己紹介：日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。