みんなの五つ星グルメ

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京・伏見名物「すずめの丸焼き」を味わう：京都府

2011/08/23

京都・伏見稲荷名物「すずめの丸焼き」

京都の伏見稲荷大社と言えば、延々と続く赤い鳥居の「千本鳥居」が有名。また、京都で最も多い初詣スポットしても知られています。その伏見稲荷神社の門前グルメといえば「スズメの丸焼き」です。

「えっ？あのスズメを食べるの？」と最初、一瞬思ったほど、公園などにいるスズメの姿を想像するとちょっとゾッとしました。でも、何でも現地で試してみなければと思い、伏見稲荷大社に行くついでに立ち寄ってみました。このスズメの丸焼きが食べられるお店「稲福」は、伏見稲荷の裏参道にありました。

行った時期は8月。スズメの丸焼きのシーズンは11月から2月にかけてということで、まず、シーズンオフにスズメがあるかどうか心配だったものの、この年はたまたまあったのでホッ。夏には在庫切れになっている年がこれまでほとんどだったそうです。

そして「スズメの丸焼き、ください」と注文すると、店の奥から出してきて店先の網の上で焼き始めました。そのスズメ、羽はないものの見るからにスズメの姿。ちょっとゾッとしながらも、焼きあがっていくスズメの姿をずっと眺めていました。

いざ、串にグサっと刺されたスズメの丸焼きを目にすると、ちょっとグロテスク。でも、せっかくの逸品なので、食べないわけにいきません。どこから食べようかなどと思いながら、一番上の頭から「えいっ！」とかぶりつきました。ちょうど脳みその部分は、まるで鶏の肝のような味がしました。そして、残りの部分も一気に食べましたが、肉の部分が少なくてパリパリとこれも鶏の皮を食べているような感じ。予想よりもなかなか美味だったのが意外。

スズメは豊作の象徴である稲の大敵であり、そのスズメ退治がルーツで名物になったといわれる「スズメの丸焼き」。今では国内でかなり珍しいものになったようです。伏見稲荷の門前では運が良ければこのスズメの丸焼きを食べることができるので、ぜひ伏見観光のついでに味わってみるのがおすすめです。

稲福（食べログ）

AKIさん／女性／年齢：30代／大阪府在住、自己紹介：日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。