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復活した京の茶店名物「御鎌餅」:京都府

2011/08/21

京都「大黒屋鎌餅本舗」の御鎌餅

京都「大黒屋鎌餅本舗」の御鎌餅

京都「大黒屋鎌餅本舗」の御鎌餅

京都の百貨店にあるデパ地下で見つける時はいつも売り切れている「御鎌餅」。さていったいどんな味がするのだろうかとずっと気になっていました。そして先日、いつも百貨店では手に入らないので、いざ本店に行ってみることに。

下鴨神社から歩いて15分ほどの場所だったでしょうか。地図を片手にてくてく歩いているとほぼ迷わずに着くことができました。目印は、NHK大河ドラマ「江」でも話題の織田信長の本廟がある阿弥陀寺。でも、御鎌餅はここの門前名物ではなく、もう少しだけ離れた場所にある上善寺の門前名物なのだとか。

まさに京都の路地にある大黒屋鎌餅本舗。古い町家の建物がなかなか雰囲気たっぷりです。御鎌餅は1個210円。とりあえず1個買って、店先のいすに座らせてもらうと、暑い最中だったからか店の扇風機を当ててくれました。感謝!

薄い杉皮につつまれた御鎌餅。ひと口食べてみると、黒砂糖で風味のついたこしあんが口の中でこれまたとろけるような味わい。そしてよく御鎌餅を見ると、稲を刈る鎌に似た形をしていました。店の人に聞いてみると、なるほど、豊作や福を取り入れるのを願うために鎌のような形をした餅だったわけです。しかもこの餅、半日以上かかって炊きあげられているという逸品。それだけしっかり手間暇かかっているわけでした。

ちなみに、この御鎌餅は昔、京の七口の1つだった鞍馬口にあった茶店で出されていたもので、いつしか茶店はなくなってしまったところ、元宮大工だった大黒屋の初代が明治時代に復活させたそうです。

そしてなぜ杉皮が巻かれているのかというと、表面が乾かないようにとのことで、御鎌餅からはこの杉の香りもほのかにただよってきました。

ちなみに、大黒屋鎌餅本舗でもう1つ、気になった商品が「栗入りでっち羊羹」。さすがにもうお腹いっぱいで買って帰る余裕もありませんでしたが、またぜひ現地で御鎌餅を食べたいのでその時はお土産として、この噂の羊羹も買って食べてみたいものです。

大黒屋鎌餅本舗(食べログ)

ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。