みんなの五つ星グルメ
これぞ美味!みんなが見つけたとっておきのグルメを紹介します。

ケーキ/ミシュラン三つ星シェフが作り出す絶品スイーツ:東京都港区

2010/05/04

ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション

恵比寿ガーデンプレイス店です。季節ごとに変わるディスプレイも楽しみです。

世界でもっとも有名なシェフの一人である、ジョエル・ロブションは、1981年に独立開店したレストランが1982年にはミシュラン一つ星を、翌1983年には二つ星を、そして1984年には三つ星を獲得するという偉業を達成したことでも有名です。そのジョエル・ロブションが、2003年から日本でレストランやカフェ、スイーツブティックを展開し、東京だけでもすでにミシュランで合計7つの星を獲得しています。

そんなフレンチの巨匠が手がけるケーキは、どんな味がするのか食べてみたいと思いませんか?

ジョエル・ロブションのケーキを、もし、短い言葉でたとえるなら、個人的には「とても繊細で、複雑な芸術品」ではないかと思っています。ガラスのショーケースに計算されつくした配置で並べられるケーキは、どれも美しいものばかりです。初めて食べたジョエル・ロブションのケーキは、「ブラン・ブラン」という名前の真っ白いハート型のケーキに、ラズベリーが2つ飾られたシンプルでかわいらしいものです。

ホワイトチョコレートのクリームで全体を包まれたケーキは、フォークを入れるとやや固めのチェリーのピューレや、さっくりとした焼き菓子のようなものがクリームに挟まれて層をなしています。クリームの品のいい甘さと、チェリーのピューレの程よい酸味のバランスが絶妙なこのケーキは、大きなサイズのものもあり、何度か買っていく人と遭遇しました。こんなケーキでお誕生日などをお祝いしてもらえたら、きっとうれしいでしょうね。

また、「ルージュ」という名前のケーキもあり、こちらは真っ赤なハート型をしたとてもインパクトのあるケーキです。濃厚なチェリーソースに包まれたその中身は、ラズベリーが香るチョコレートムースとピスタチオのムース、そしてチョコレートのビスキュイが層をなしています。赤いベリーフルーツとチョコレートの相性は絶妙ですが、間に挟まれたピスタチオのムースが酸味を適度に抑え全体のバランスを整えているようです。

ジョエル・ロブションのケーキは、時にはラヴェンダーで香りづけしたムースに舌を驚かされ、時には上質な素材のよさを最大限に活かしたバニラが香るシンプルなカスタードクリームにうっとりすることもあります。

フォークを入れてみるまで、そして口に運んでみるまで、どんな仕掛けになっているのかがわからない、おいしくて複雑で、そしてなによりわくわくするケーキです。

ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション 六本木ヒルズ店
ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション 六本木ヒルズ店 食べログ

ライタープロフィール

甘露さん/女性/年齢:40代/東京在住、アラフォー世代に突入し、肩の力がやっと抜け、気分的には一番のんびりと毎日を過ごしています。おいしいものが大好きで、料理の腕を上げたいと日々研究中です。散歩やホームシアターで映画を観ることで、日々のストレスを解消しています。