みんなの五つ星旅行記
なんて旅は良いんだろう。思い出に残ったとっておきの旅行記を紹介します。

オランダ/現地の人と共に跳ね橋を渡る

2011/07/04

オランダの跳ね橋と言うと、アムステルダムにある「マヘレの跳ね橋」が観光名所にあげられています。夜はライトアップされてとてもキレイだそうです。私は、オランダの小都市に行った時に観光名所としてではなく、実際に生活に使われている跳ね橋があがる所に遭遇しました。

アムステルダムから少し北に行った小さな街に滞在し、街の中を散策していたら、それほど大きくない川に橋がかかっていました。初めてその橋を渡るまでは、普通の橋にも思えましたが、その橋を渡ると中心につなぎ目のようなものが見えたのできっと跳ね橋なのだろうと思いました。とはいえ、もしかしたら昔は跳ね橋だったけれども今は実際に跳ね橋として使ってはいないのではないか?とも思いました。街を一回りしてホテルに帰るためにその橋に近づくと、大きなサイレンのような音が聞こえました。サイレンの音は橋のそばから聞こえており、ゆっくりと橋があがって行くのが見えました。その橋は現在も現役の跳ね橋として川を通る船のために、道を譲っていました。

跳ね橋があがる間は、車も人も橋の前で待たされることになります。周囲の人をみると跳ね橋があがるために、少し待たなくてはいけないことは当然と言ったような雰囲気でした。跳ね橋はゆっくりとあがり、ゆっくりと船がとおり、そして橋はまたゆっくりと元の位置に戻って行きました。そんなゆっくりとした時間の流れが、何故か少し羨ましく感じられました。オランダは海抜より低い土地が多いので、橋も川からそれほど高くない高さにあるところが多いかもしれません。観光名所として、残されている跳ね橋もあるとは思いますが、実際にオランダの人々の生活の一部として使われている跳ね橋があがるところを、現地の人々と共に見守ると、ただの名所観光とはちょっと違った感覚を持てるのではないか?と思いますので、オランダに行った際には是非そんな実際に使われている跳ね橋を探してみて下さい。

ライタープロフィール

ツカサさん/女性/年齢:30代/東京都在住、読書、ゲーム、音楽鑑賞、パソコンいじりが好きで、行列と人ごみが苦手なインドア派です。ひとまずなんでも疑ってみる性格で、理屈っぽいと良く言われます。