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オーストリア／音楽の都オーストリアのホールでオーケストラ演奏！

2012/11/30

海外文化との交流、という趣旨で、オーストリアまで、オーケストラの演奏旅行に出かけたことがあります。私は、バイオリン。メンバーはアマチュアの大学生の寄せ集め。アマチュアの演奏家たちだけで海外で演奏するなんて、なかなかできないので、良い経験と思い出になりました。

演奏をしたのは、オーストリアのチロル地方にある、インスブルックという町。オリンピックが開催されたこともある、ウィンタースポーツの盛んな町で、市街の建物の間からは、美しいアルプスの山々を臨むことができます。町はこじんまりとしていますが、キレイで、都会にはない良きヨーロッパの光景を味わえるのではないかと思います。大都市が苦手という方には、おススメ。

さて、この町にあるホールで、早速、オーケストラの演奏会がはじまりました。日本ではない、という状況の変化だけでも緊張が走るなか、更にお客さんは当然、みなヨーロッパの方々。クラシック音楽には厳しい人もいれば、そうでなくても、昔から聴きなれている人が多いでしょう、ハラハラしながら、舞台裏で出番を待ちます。

舞台照明があがり、ステージに進む。指揮者が歩いてくる。カツ、カツ。拍手が起こる。静かになる。そして、演奏が始まる・・・なんだろう、いつもと響きが違う。オーケストラ全員の熱気やエネルギーが違う。練習の時よりも、明らかにパワフルで、いい音が出ているのに、驚きました。

それは、何かの魔法だったのかもしれません。ヨーロッパという、オーケストラ、クラシック音楽が生まれた土地で演奏できたからこそ生まれた、音。楽器は湿度や温度に影響されて音が変わります。本来の土地に戻ってきて、音の質もきっと少し変わったでしょう。そして、演奏する方の心も、本来の場所で演奏している、という気持ちになったからなのでしょう。演奏が終わると、スタンディングオベーション。日本での演奏会とは違った特別な爽快感がありました。

クラシックだけではないと思いますが、音楽をやっている人、一度、海外で演奏してみるのはいかがでしょう。きっと違った音、違ったエネルギーを体験できるはずですよ。

中花香さん／女性／年齢：20代／鎌倉出身／会社員／海外旅行、バイオリン演奏、ライブなどが趣味。好きなものは映像、絵本、仏像などです。