- 運の良かった話
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憧れのスイートルーム
2015/04/09
パソコンや、スマートフォンが当たり前になった現代では、何から何迄インターネットから出来る様になりましたね。その一つにホテルの予約がありますね。とても簡単に予算と希望に最適なホテルを予約でき、尚かつ普通に予約をするより、お値段も格安です。近頃では、色々なサービスと提携され、お得にポイントを貯めたり出来るのもその魅力の一つです。
私も勿論あるサイトを利用していますが、ある日ポイントが結構貯まったので、この機会に親孝行をと思い、母を誘い、都内のとある有名ホテルに宿泊したのです。普段は、一泊一名18000円のお部屋ですが、ネットからの予約で、お値段もほぼその半額に。尚かつポイントを利用しましたので、なんと、実質0円で宿泊できることになりました。既にお得感たっぷりで、ホテルにチェックインしました。「何だか、ポイントを使って支払いもしないでチェックインするなんて恥ずかしいな。」そんな事を思っていると、フロントのスタッフがこんな驚きの一言を!
「今日はお部屋に余裕がありますので、スイートルームをご利用いただけますがいかがですか?」「はは〜ん、これでお金を取る作戦か。」思わずそう思いました。やっぱり、人生タダというものは無いんだなと。隣に母もいましたので、一応値段だけでもと思い、「プラスでおいくらですか?」と尋ねました。
すると・・・・「もちろん、無料でアップグレードさせて頂きます。」「???」頭の中が?マークになりました。「広いお部屋ですので、ごゆっくりおくつろぎ頂けるかと思いますが。」
これには勿論、隣から母が「お願いします。」と。
そして、訳の分からないまま最上階のスイートルームまで案内され、なんと、その階は贅沢にも私たちの部屋だけ。廊下の入り口にもフェンスがあり、特別な人しか入れないようになっているのです。
この時点でかなり驚いているのに、部屋に入るともっとビックリです。キッチンから寝室まで5部屋程、二人で滞在するには勿体ない程のお部屋でした。勿論お風呂は、大理石。バスルームの他に、独立シャワールームも完備され、快適なベッドルームや、ふかふかのソファーのあるリビングは、正に夢のようでした。
ですが、未だにこれが無料だなんて信じられない私にとっては、翌日の会計の時までドキドキでした。それでも、こんな経験は滅多に出来ないと思い、フカフカなベッドでぐっすりと休んだ翌日、いよいよチェックアウトのお時間です。恐る恐るルームキーを手渡すと・・・・・「ご追加分はございません。またお待ちしております。」心臓が止まるかと思った瞬間でした。そして同時に、「なんて幸運なんだ。」と、信じがたいラッキーな経験に感謝するのでした。
こんな事ってあるのですね。その日は、たまたま母と揃って着物を着ていたのですが、何か関係があるのでしょうか?少なくとも、ホテル側もスイートルームに泊めるお客さんは選んでいるはずです。
ちょっといい格好をしていると、もしかしたらなんていう事も起こりうるのですね。
やっぱり、TPOは大切です。レストランに行くにも、少し良い格好をしていくと、思いもよらない素敵な待遇が受けられるかもしれませんよ。やっぱり「お得」という言葉には誰でも心揺すぶられますしね。
シャイロさん/女性/年齢:20代/カリフォルニア在住/日本・アメリカで舞踊家として活躍。伝統芸能伝承を目標に子供達のためのワークショップに努める傍ら、趣味でモデルやライター活動もしています。