人生最高の瞬間
今まで生きてきた中で最高だったときはどんなとき?人生最高の瞬間を紹介します。

遠距離恋愛の末

2015/03/19

あなたにとって、人生で最高の瞬間とは何ですか?

辛く、苦い経験は簡単に思い出すことが出来ますが、なかなか生きていて「最高だ!」と感じる瞬間って、時とともに感動が薄れてしまったりしますね。ですから、時折あなたの「人生最高の瞬間」を思い出してみるといいですね。

今日は、私の「人生最高の瞬間」をご紹介しますね。実は、私は結婚前は今の主人と遠距離恋愛をしていたのです。遠距離恋愛と言っても、北海道と沖縄のような距離では収まりません。アメリカと日本の超遠距離恋愛でした。時差は、18時間....想像できますか?ほぼ真逆の生活なんですね。今は、インターネットが普及し、スカイプなどで簡単にコミュニケーションを取ることができますね。寝る時もテレビ電話を掛けっぱなしにしたり、側にいられる方法は全て試しました。それにしても18時間も時差があり、お互い仕事をしていると、とても難しい状況でした。

過酷な遠距離恋愛から、一年が経ち、主人が日本に会いに来てくれることとなり、空港で胸を膨らませ、彼の到着を待ちました。遠距離恋愛中の方々なら誰でも経験する、「あの瞬間」を待つのです。 そして・・・・到着ゲートから、大きなスーツケースを引きずって現れる彼の姿が見えました。とても嬉しくて、思わず駆け寄り彼の胸に飛び込む程の、心ときめく瞬間があるのです。駆けよる瞬間さえ、スローモーションに感じられる程、一瞬たりとも、この時を逃したくない気持ちなのです。まさに、これが「人生最高の瞬間」でした。

背の高い彼は、彼の胸くらいしかない高さの私の頭を抱え、本人も涙を流しているようでした。彼は何度も、私の頭に優しくキスを繰り返してくれました。今迄、日本の男性とお付き合いをした時には感じられなかった、ぬくもり、やさしさ、そして幸せを存分に感じました。

日本人男性は、世界でも愛情表現がとても淡白だと言われています。それがクールで、不器用で女性心をくすぐるという時代も確かにありました。ですが現代の若い女性は、国際結婚に憧れている方々が多いです。その理由の一つに、外国人の持つ愛情表現の豊かさがあります。外国の方の多くは、「愛してる」という気持ちは、言葉でも行動でもしっかり伝えてくれます。それが、女性に究極の「安心感」をもたらすのですね。

遠距離恋愛はとても辛く大変ですが、出会えたときの感動は、「人生で最高の瞬間」になってしまう程に尊いものなのですね。ちなみに、その後は彼からのプロポーズを受け、それから今日までひと時も離れることがなく、幸せに暮らしています。

やっぱり、こうして思い出してみると、再び主人への気持ちを再確認できます。夫婦生活円満の秘訣は、会いたくても会えなかった、あの日々を思い出すことなのかもしれません。

ライタープロフィール

シャイロさん/女性/年齢:20代/カリフォルニア在住/日本・アメリカで舞踊家として活躍。伝統芸能伝承を目標に子供達のためのワークショップに努める傍ら、趣味でモデルやライター活動もしています。