プレッシャー克服法
プレッシャーに耐えられないときどうしてる?みんなスプレッシャー克服法を紹介します。

人前に出る怖さを消し去る方法

2011/08/21

人前で発表をする、ステージに上がるといった、誰かに注目される行動が私は大の苦手です。昔からそういうことを避けてきました。なのですが、大人になると拒めない状況が出てきます。それが、成人を迎え、初めて人前に出たのが、結婚式での友人代表の挨拶でした。足はガクガクするし、何を話すか忘れそうだし、とにかくなにがなんだかわからなくなりそうでした。しかも、昔付き合っていた男性も出席しています。なおさら緊張します。

いよいよ自分の出番となった時、右手右足が一緒に出ていたかもしれないくらいに緊張。そしてやっとマイクの前に。いざ話そうとした時、なんともいえない違和感を覚えました。

私の口の高さにあるはずのマイクが、頭のあたりにあるのです。どうやって頑張っても届くはずもなく、マイクの角度を下げてもそれでも高い。既にそのころには会場がざわめき立ち、そこかしこで笑いが洩れています。私は「あの〜、どうやってもマイクが〜」と言うとドッと笑いが起き、誰かがスタンドを下げに来てくれました。自分でもおかしくなってプッと笑ってしまった時には、さっきまでの緊張がどこへ行ったのやら、スラスラ平気で挨拶をしていました。そうです。笑いによって緊張がほぐされたのです。

笑いが如何に大事なのかが、この時よくわかりました。

その10数年後、また私が表舞台に出なくてはならない時がやってきました。今度は、笑いとはまったく無縁の、おじさんのお葬式での代表挨拶です。たくさんいる親戚の中から何故私が?と一旦お断りしたのですが、おじさんの親も兄弟も、みんな嫌がって誰もやろうとはしないのです。なすりつけられた状態でしたが、おじさんのために一肌脱ごうと意を決したのは良いのですが、もちろん今回は笑いは一切なし。

結論から言いますと、体はガッチガチで膝がガタガタ。おじさんには申し訳ないのですが、決してまともな挨拶ではありませんでした。体も声も震えていたことを覚えています。

以上のことから、やはり人間は笑いで心をほぐすことが出来るのがわかります。人前で緊張するというのは恐怖に値します。その場から逃げ出したくなるほどの恐怖なのです。

ですが、一瞬にしてその恐怖感をぬぐってくれるのは、笑い。いかに私達の日常で笑顔が大切なのか、ということに気づかされますね。

ライタープロフィール

アールさん/女性/年齢:30代/北海道函館市在住/中学生の男の子2人をもつシングルマザーです。ホステスとして働いていますが、空いた時間は趣味のオークションで出品作業。好きなことは読書と音楽・映画鑑賞。ただ、今はちょっとその時間が取れないのが残念。食べて飲んで寝ることが今の楽しみで、それがストレス解消にも。それでも疲れが著しい時は、椎名林檎さんのCDやDVDで英気を養います。