ちょっとした幸せ
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人に支えられ、生かされている幸せ

2011/08/07

キレイな夜景を見た。美味しいご飯を食べた。好きな人と同じ時間を過ごした。大好きな家族と笑い合えた。天気の良い日に散歩をした。そんな小さな事柄でいちいち幸せだな〜と思う。安い女だな私、と思わずにいられないが、いつからこんなに安くなったの?年をとったせいかしら。だけど、私は今が人生で一番幸せな時かも、と実は秘かに思っているのだ。

私はホステスを四年続けてきた。足を洗おうか、それとも死ぬまでホステスか。年齢的にも迫られる二者択一。残念ながら、私の辞書に再婚の二文字が見当たらない。誠に残念。去年あたりから、自分の身のふり方というのを考えてはいた。ただ、もう少し今のお店で雇われて、働きながら考えようと思っていた。それがぬるま湯なんだ、と自分でもわかっていて結局ダラダラと。

ところが今年に入り、今のお店の雰囲気やらがどうも苦手、といってお客様がどんどん遠のいていくのだ。前から言われていたことだけど、お客様もそろそろ限界らしい。あちらからもこちらからも、同じ意見を耳にし、すると自分も、今まで目をつぶっていた部分をイヤでも見開いて見ずにはいられなくなった。私自身もお客様も思いは一致した。では違うお店を探そうと知人に頼んだら、何故か、とんとん拍子に知人のママさんを紹介され、お得な物件を紹介され、いろんなことが一気に展開。

手持ちの資金がないのに無理!と言うと、いかにお金をかけないかを教えてもらえた。内装もお客様に頼めば格安になり、取引の業者さんも、ママさんやお客様に紹介してもらい、何から何まで周りの方の力で事が運んだ。

肝心な私のやる気はといえば、もちろん有り余るほどある。考えたら、結婚する前の私の夢は、自分のお店を持つことだった。19、20歳の頃の夢が今叶おうとしている。

人はもちろん1人では生きていけない。誰かに支えられ、こうして立っていられる。何より、私はそれを今一番実感している。だからこそ、今が幸せと思える。

ライタープロフィール

アールさん/女性/年齢:30代/北海道函館市在住/中学生の男の子2人をもつシングルマザーです。ホステスとして働いていますが、空いた時間は趣味のオークションで出品作業。好きなことは読書と音楽・映画鑑賞。ただ、今はちょっとその時間が取れないのが残念。食べて飲んで寝ることが今の楽しみで、それがストレス解消にも。それでも疲れが著しい時は、椎名林檎さんのCDやDVDで英気を養います。