死ぬかと思った話
これはやばい…本気で死ぬかと思った話を紹介します。

アリタリア航空の飛行機事故未遂!?

2012/10/28

生きるか死ぬかという体験、みなさんはされたことがありますか?私は、一度だけあります。あれは、学生時代、卒業旅行としてヨーロッパ3か国の旅に出かけたときのことでした。11日かけて、イギリス、フランス、イタリアの主要都市を回ったのですが、事件は、イタリアからフランスへと戻る飛行機のなかで起こりました。

私たちは、学生ばかりの卒業旅行ツアーに参加していたのですが、グループごとに席はバラバラで、隣には外国人の方が乗っていました。これがまた、鼻が曲がるほど香水をふりまくっている女性で、嗅覚がおかしくなりそうでした。そのうちに飛行機は離陸。飛行中はよかったんです。順調に飛んでいて、揺れることもなく、快適な空の旅でした。友達と一緒に、楽しかった旅の思い出を振り返り、おしゃべりに花を咲かせていました。

さて、もうすぐ着陸態勢かな…というときになって、いきなり飛行機が揺れ始めました。大気の乱れによる揺れという感じではなく、明らかに機体に問題があるかのような揺れ。ガタガタガタガタという音と大きな揺れに、徐々に恐怖心が湧いてきます。隣に座っていた香水のにおいのきつすぎる外国人女性も、だんだん取り乱してきました。気が付けば、周囲の外国人のお客さんたちは、大声で叫びだし、まさにパニクッている状態で、私たち日本人客は、逆に一言も言葉を発せず、下を向いて体を固くするばかりでした。

そんななか、「ガタン!!!!!!」という音が、ちょうど私たちが座っている席の真下あたりで起こりました。「え、もしかして何か飛行機の部品が落ちたんじゃないの?」というような音です。その音でいっそう恐怖をあおられたのか、外国人客たちの怒号のような悲鳴が増していきます。

「もしかして飛行機事故?無事に着陸できるの?こんなとこで死にたくないよ〜!!」私は必死の思いで神様にお祈りしていましたが、周囲の外国人たちのあまりの騒ぎように、こっちまで動揺しまくりです。私以外の友人含む日本人客たちは、こういう時、本当に冷静というか、静かです。チンと静かに席に座っています。声も発せないほど、恐怖感でいっぱいだったのかもしれませんが・・・。

結局、尋常じゃないくらいガタガタ揺れながら、飛行機はジャンプするかのように跳ねながら、とりあえず無事に空港に着陸。その瞬間、外国人客の間から、指笛が鳴り響きました。フライトアテンダントさんは、あくまで余裕の笑顔。「ご登場ありがとうございました〜」という感じで、何事もなかったかのようにふるまっていました。

私たち日本人客は、着陸した瞬間、力が抜けて放心状態。ぼーっとした頭で、こういう時ってやっぱり国民性が出るものなのね、なんて考えていましたが。

今ここにこうやっていられることに感謝です。アリタリア航空は、正直もう利用したくないですけど…(^^;)

ライタープロフィール

オッチマーさん/女性/年齢:30代/兵庫県在住/フリーター、法律事務所職員、幼稚園教諭を経験後、現在は主婦&もうすぐ3歳児のママを頑張り中。楽しいことが大好き、家族でおでかけが大好きです♪