死ぬかと思った話
これはやばい…本気で死ぬかと思った話を紹介します。

ふりむくと後ろには・・世界がゆがんで見えるほど怖かった体験

2012/09/24

事故にあったり、事故現場に遭遇したり、幽霊にあったり・・そういったことに全くかすりもしない私ですが、唯一、これは怖かった!と思った経験をお話しします。

あれは私が女子高生の頃。学校の帰り道、確かショッピングモールでぷらぷらと買い物をして、遅めに家に帰った時のことでした。

実家の周辺は住宅街で、外灯も少ないので、とても、とっても暗ーく、人通りが少ないんです。狙い目なのでしょう、痴漢やスリもやっぱり多いらしく、夜中に女の人の悲鳴が聞こえたりすることも、しばしば・・・。普段は、後ろに誰かいないかと振り返ったり、電話してるフリをして大きな声を出しながら歩いたりしていました。

しかし、その日はたまたま、友達とメールをやりとりしながら歩いていて、つい無防備になっていました。のんきに友達と何でもないやりとりをしていると、遠くから足音が聞こえます。小走りのようでしたが、最初は特に気にとめず。ところが、その足音がだんだん近づいてきて、自分の後ろあたりで、ぴたっと止まりました。ん?と思って、後ろをふりかえると・・・ものすごい至近距離に、男がついてきていました。

私は大声を出して叫び、これでもかというほど、全力疾走しました。気づいた時にはもう家の前にいて、後ろには誰もいませんでしたが、その間の記憶が、ほとんど吹っ飛んでしまっていました。男の顔はぼんやりと覚えているのですのが、まるでマンガのように、男の顔と周りの景色が、ゆがんで見えていたような気がします。まさに死に直面したわけではありませんが、死ぬほど怖い思いをした時というのは、世界が変わって見えてしまうのだなあ、と思う経験でした。

以来、私は夜道ではいやというほど、後ろをふりかえるようにしています。罪のない男性たちからすると、あ、警戒されているな、とわかってしまうらしいので、申し訳ないんですけどね。だってふりむくと後ろに誰かがいると思うと、死ぬほど怖いんだもの。

ライタープロフィール

中花香さん/女性/年齢:20代/鎌倉出身/会社員/海外旅行、バイオリン演奏、ライブなどが趣味。好きなものは映像、絵本、仏像などです。