失敗体験談
失敗は多くのものを学べる教科書!みんなの失敗体験談を紹介します。

試験結果を賭けて飛ぶ

2012/03/16

私がまだ中学生の頃のお話です。期末試験まぢかになっても、なかなか勉強に集中できなかった私は、親しい友人とひとつの賭けをすることに決めました。試験の結果、成績の悪かったほうが二階の教室から外に飛ぶという賭けです。今よりもさらに雪が降り積もる時代でしたから、2メートルは雪が積もっていましたから、雪の山に着地するだけなので、恐怖心はあれ、ケガの心配はなかったのです。

友人は教室でもつねに上位の成績。それに反して私は成績は中の下のほうでしたから、かなり無鉄砲な賭けでした。また、ふつうの家にくらべて学校の天井は高く、地面はかなり離れていました。それでも、今でも不可能だと人がいうことにチャレンジするタイプの私は、ほかの級友たちのせせら笑いを無視し、それらのネガティブな言葉たちを原動力にして試験勉強に専念をしました。

試験が終わり、結果がでました。成績はわずかではなく、大きな差がありました。私は約束を守り、級友たちが見守るなか、目をつぶり、教室の窓から「えいっ」と気合いの叫びをあげて飛び降りたのでした。意外と地面が堅く感じられ、膝に強いショックを受けましたが、ケガをすることなく積もった雪のなかに着地することができたのです。

それからすぐ、級友たちのやんやの喝采に自分もと、その頃親しくしていた別の友人も飛び降りたのです。しかし、彼が地面に着地したさいに、膝を顔にあててしまい、鼻血をだして倒れてしまいました。彼のケガは軽いものでしたが、そのあと、私が担任の教師からきつく叱られたことはいうまでもありません。

若気の至りとはいいますが、そうした無茶なことができていた頃のことを、今は懐かしく思いだします。今、そうした行為はすぐにニュースになって騒がれる時代です。チャンバラなど、ケガもしがちな遊びができていた、そんなやんちゃな子供時代を過ごせたことを幸せだと思える、今日この頃です。

ライタープロフィール

MUMUさん/男性/年齢:50代/新潟県在住/神社が好きで日本各地をまわっています。趣味でボーカロイドでの音楽作りやギターでオリジナルの歌をつくり、ときどきライブもしています。自分らしく生きることをモットーにしています。