私の生きるとは
生きるとは?…生きることについて、みんなの思いを紹介します。

一呼吸できる自然。縁に感謝して「今」を生きる

2010/04/22

当たり前のことほど普段はすっかり忘れているもので。「この世に生を受けた人間はやがて必ず死の瞬間を迎える」。この事実も例に漏れず、大多数の人にとって「いつか訪れるであろう遠い未来」である場合が多いと思います。もちろん私自身もそうで、夜、眠る時も明日は来るものと信じています。目が覚めなかったらどうしよう? とは一度も考えたことがありません。よく考えてみるとそれは非常に優れた能力、生きる力ですよね。以前お会いしたある方が「どんな命にも先の保障はない」と仰っていて、なるほどと感心しました。確かに生命の保証はありません。今ここに存在するのみ、たった15分先でも自分が生きているかどうかは神のみぞ知る、です。保障のない命に怯えて、明日は来るのか? 日々考え続ければ、何も手につかず精神は病み、やがて時間を失うことになると思うのです。恐怖に支配され、心ここに在らず…に。

人生は長いとか短いとかその時間の長さによって比喩表現されますが、この世界にいる生き物はみな「今」この瞬間を生きています。逆に言うと、今この瞬間しか生きられない。昨日をどんなに悔やみ泣いても戻ることはできないし、明日をどんなに渇望しても、夜を飛び越えて朝に踏み入ることはできません。一刻一刻、刻まれていく時間の流れの中を瞬間的に泳いでいくしかないのです。

そう考えると両親の縁によって生を受けて今生きていることは実はけっこう奇跡的で「自分は何のために生きているのか」と考えるのは邪道とも思えます。自分の命に疑問を持つことは、なぜ地球があるのかと問うに等しく、答えはないのでしょう。それよりも、「今」を受け入れ感謝できれば、一呼吸一呼吸に、生きている実感を持てるはず。

喉が渇いたら水を飲む。疲れたら眠る。起きて働く。人を好きになる。けんかする。憎む、泣く、笑う。時間や思い出を共有する…。

自分に起こるすべてに感謝し、今を着実に生きたい。そう思います。

ライタープロフィール

miniさん/女性/年齢:30代/北海道在住、旅・読書・創作に意欲を燃やす30代女性です。神社仏閣巡りや自然を感じられる場所(海、山、川など)で過ごす時間も大好きです。与えられた時間と体を使って、今日を無駄にせずハッピーに生きましょう♪