- 死ぬかと思った話
- これはやばい…本気で死ぬかと思った話を紹介します。
雪に埋まって遭難寸前
2012/03/18
日本や世界、今までいろいろな場所を旅して、ムチャな目にもいろいろ遭ってますが、命の危険を感じたことはさすがにそれほどないのは幸せなことかもしれません。
そんな中であえて思い出した話を。
大学生の時、スキーが大好きでした。当時、スノーボード全盛期でしたが、子供の時に東北に住んでいたのもあってずっとスキーを続けてきてけっこうなレベルにも達していたため、まわりがスキーからスノーボードに流れてしまってもずっとスキー派でした。
そのけっこうなレベルというと、実は当時、パラレルが完璧にでき、モーグルの凸凹な斜面に挑戦するほどのものでした。そのため、ゲレンデの上級コースに行ってよく滑っていました。それほど自分に自信があったわけです。
そんな時、長野・志賀高原の上級コースで、リフトでゲレンデの一番上まで上がり、さあ降りようと思って滑り出した途端、雪に『ズボッ』とはまってしまいました。
スキーで滑っていて雪にはまるのはよくあることです。でも、ひざ下ぐらいならまだ自力で脱出できますが、あの時はおしりから雪にはまって、しかも足首しか出ていない状態。かろうじて顔の部分は外に出ていたので呼吸はなんとかできましたが、身動きはまったく取れませんし、助けもとても呼べる状態じゃありません。しかも上級コースだから、頻繁に人も通らない。
なぜ助かったのかというと、先に滑り降りていた友人が、降りてこない自分をもう一度リフトでのぼって探しに来てくれたからでした。そして友人がまわりの雪を掘り起こしてくれたおかげでなんとか脱出。「ダメだったら捜索隊を呼ぼうと思った」と言われました。あの日、吹雪いてなかったのもまだ不幸中の幸いでした。
雪崩は恐ろしい、といつもニュースで見ていましたが、人間が雪に深く埋もれると本当になんとも動けないのを、身を持って痛感しました。あれ以来、スキー場のゲレンデで雪の状況や天候にはくれぐれも気をつける教訓になりました。
AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。