- 人生最悪の瞬間
- 今まで生きてきた中で最悪だったときはどんなとき?人生最悪の瞬間を紹介します。
泣き寝入りしないためのアドバイスを!
2012/02/22
皆さんは実家にてご家族でお住まいですか?あるいは一人暮らしですか?
わたくしは過去に二回、一人暮らしを経験しました。一度目は新潟の専門学校へ通うために1kの部屋(といっても寮のような感じでした)を借りて、約1年間過ごしました。そのときは階下の住人がたまに宴会するくらいでほとんど静かだったため特になんの問題もなかったです。
しかし二度目のときにそれは訪れました。ええ。引越してから1週間目のときです。
夜中、もう猫も子供も寝静まるだろう11時を過ぎる時間帯……
どん、どん、どし、どし、ばたん!(ずずん…) 上階の住人による度を超えた生活音(騒音)が、わたくしを苦しめるようになったのです。
他部屋の住人様の証言によると、わたくしの真上の階の方は二交替制の工場勤務らしく、その夜中の音には確かに静かな週とやかましい週が一定間隔でありました。昼間であればそこまで気にならない程度の足音や扉の開閉音、なにかを床に落す音など、決まって夜中11時をすぎてから活発に聞こえはじめるのですね。
わたくしも最初は気にせずにいたのですが、だんだん音が気になりだしてとうとう眠ることができなくなりました。再三、管理会社へ苦情をだしましたがこれといった対処もしてもらえず…
他部屋の住人様もわたくしの身を案じて管理会社に密告してくださったようでしたが、話にならないと憤慨されていました。
なにせわたくしは後から入居した身ですから、先に住んでらっしゃる上階の方が出ていく理由がないんですよね。
わたくしは考えた末、まず夜中の音を録音しました。夜、寝る前にそれなりの感度のハンディレコーダをセットし、8時間たっぷり録音します。次に、上階の方へ『恐れ入りますが夜中の時間帯の生活音には極力意識して控えてください』のような文章をずらずらと約25行にも及ぶ文字数でA4サイズの紙にワードソフトにて作成して投函。
そんなものを投函したのも忘れた頃、10月の終わり頃でした。上階の方から土産とともに手紙の返事を受け取りました。とはいっても、わたくしが帰宅したら玄関のところに袋がぶら下がっていたので直接会ったわけではありません。
手紙には、上階住人は自分ではなく、さらに上の階の人が騒音源だと書かれてあったのです。
わたくしは疑問を感じました。仮にもわたくしの住んでいる部屋はRC構造の鉄筋コンクリのマンションです。家賃もそんなに安くなく、オートロック式の玄関というセキュリティもバッチリなマンションです。平日休日問わず、隣人の物音一つ聞いたことのないような防音性もそれなりにある個室なのに、二階も上の音が響いてくることがあるのか?と。
日をおいて、12月に入った頃、ひょんなことからわたくしは二階上の方と直接お会いする機会を得、お恥ずかしいですが涙ながらにわたくしの現状を話しました。
この頃には、夜中の音による睡眠妨害で睡眠不足になり、また他に現在働く仕事先の人間関係の問題で軽いうつ病と診断されたのです。鼻水垂らして涙流してそれを話しましたところ、二階上の部屋在住の方は一緒に直接管理会社(仲介業者)の元へ行き、わたくしの真上の階の住人のマナーの悪さやわたくしの症状について「いい加減にどうにかしろ!」と怒鳴ってくださったのです。
その後、実際に二階上の方の協力のもと、どのように生活音が響くか実験しました。足音もドアの開閉音も床に物を落とす音も、なにひとつ響いてきません。つまり、マンションの構造上『二階も部屋をまたいだ状態であると物音は響かない』ことが立証されたのです。
それが判明したことで、わたくしが夜中に聞く物音は確実に真上の階の方がだしていると証明されたのです。それは後日、同じ実験を真上の部屋の方にもしていただいたからです。どしどしと響く足音、バタンという扉の閉まる音、物を落としたときの音、すべて一致しました。
しかしながら、事はもう大きくなりすぎました。わたくしの軽症だったうつ病がじわじわと悪化し、とうとうわたくしは仲介業者に引っ越しをしたい旨を相談しました。幸い、契約期間内であっても違約金などを請求されることはないようです。ですが、わたくしはなぜ自分が軽症うつ病になり、ひと月も仕事を休まなければならなくなったのかをハッキリと告げました。主な原因は度重なる夜中の物音のせいです。睡眠不足になったおかげで引っ越しどころか転職までしなくてはならなくなりました。その旨を再び泣きながらお話しましたら、仲介業者の方は次のお部屋探しに全力で取り組んでくださる旨、また敷金や礼金なども考慮してくださるとおっしゃってくださいました。
とはいえ、もうわたくしはすでに様々なものを失っております。こうして記事にしているいまも、ちょっぴり泣きそうになっていたり…。
皆さんも、お部屋選びはどうか慎重になさってくださいね。わたくしのように人生微妙に狂わされないよう、下調べは管理会社の方が「これ以上は勘弁してください」と言われるくらいまでしっかりやったほうが、のちのち自分のためになりますからね。
南形えるさん/女性/年齢:20代/愛知県在住/文章執筆歴8年目突破。人に読んでいただくこと前提の『作品』の書き方を日々特訓&勉強中。新年早々本業を捜索中なう。